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千葉県長柄町

法規制緩和が必須/スマートIC周辺整備等/月岡清孝長柄町長就任インタビュー

2022/10/14 日刊建設タイムズ

 8月28日の長柄町長選挙で初当選を果たした月岡清孝氏は「自然公園法や農業振興地域の整備に関する法律などにより、里山の保全、町有地等の有効活用、茂原長柄スマートインターチェンジ(IC)周辺の産業用地整備などが制限されている」と実情を語った。自然公園指定区域や農業振興地域の緩和について県と協議を重ね、企業や施設が立地する「活気のある町」を実現し、町民の期待に応えていく。また、「町内の建設業者は少数精鋭」との見解を示し、雇用促進や地域経済活性化のため、受注機会の確保に努めていくと話した。

 

 ――町への思いや印象は。

 

 月岡 自然が豊富である一方、千葉市緑区、市原市、茂原市など人口の多い都市に囲まれ、首都圏中央連絡自動車道の茂原長柄スマートICにより都市部へ容易にアクセスできるため、ポテンシャルは高いと感じている。都市部との交流人口を増やし、定住者や移住者増加につなげていきたい。

 

 ――長期停電被害軽減のための里山整備事業は。

 

 月岡 2019年9月の房総半島台風の影響を受け、倒木により電線が切断され、最長15日間の長期停電が発生した。同様の事態が起こらぬよう、県の「災害に強い森づくり事業補助金」を活用し、里山整備の早期計画化を図る。また、町の総面積4711haの約4分の1が県立笠森鶴舞自然公園に指定されていることから、自然公園法など関係法令により、町有地や個人所有地の有効活用などが規制されている。里山の維持管理には、自然公園指定区域の緩和が必要。里山の次世代への継承について、住環境整備と同様に重要視している。今後は里山の保全に係る新たな事業を展開していきたい。

 

 ――茂原長柄スマートIC周辺の産業用地整備について。

 

 月岡 企業から、茂原長柄スマートIC周辺における物流拠点整備に関するサウンディング型市場調査の実施依頼を受けた。しかし、スマートIC周辺は第一種農地に指定され、農業振興地域の整備に関する法律などによる規制が厳しく、転用は難しい。そこで、農業振興地域の緩和について県と協議を重ね、多くの企業や施設が立地する「活気のある町」を目指す。

 

一宮川流域治水/県との協働体制

 

 ――二級河川一宮川流域治水整備について。

 

 月岡 二級河川一宮川の氾濫対策として、県が「一宮川流域浸水対策特別緊急事業」を進めている。今後は、流域治水協議会および町部会で「町にできることは何か」を意見交換し、町民の安心と安全を第一に、県との協働体制を構築していく。

 

 ――そのほか、今後、力を入れていきたい主要事業は。

 

 月岡 交通量の多い主要地方道千葉茂原線などの県道で、幅員の狭い箇所や歩道の無い箇所がある。歩行者の安全確保を最優先とした歩道整備などの早期事業化に向け、県に要望していく。また、町内に広々とした児童公園が無いため、任期中の事業化を目指す。

 

 ――地域の建設業への期待は。

 

 月岡 町内の建設業者は少数精鋭。風水害発生時の協力や対応に感謝している。千葉県建設業協会長生支部に多大なる力添えをいただいている。雇用促進や地域経済活性化のため、受注機会の確保に努めていきたい。

 

 つきおか・きよたか

 1971年2月4日生まれ。89年、茂原農業高等学校卒業。同年、東京都品川区役所職員に採用。2010年、長柄町議会議員選挙で当選。22年、長柄町長選挙で当選。趣味はコメ作りなどの農作業。座右の銘は「一期一会」。

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