県は壬生町の都市計画道路3・3・901号おもちゃのまち下古山線(主要地方道羽生田上蒲生線)のうち若草町工区は導水路施工、おもちゃのまち工区では調整池など雨水排水処理とともに歩道橋架け替えを検討。同時に沿道利用計画の推移を見極めながら、電線共同溝の詳細設計の委託時期を検討している。県栃木土木事務所によると、導水路は町道部分200mに加え、県道部分380mの工事を2023年度にも発注できるよう準備を進めていくとした。
若草町工区は主要地方道宇都宮栃木線交差点から東武鉄道宇都宮線跨線橋を含む東進605mが事業区間。標準幅員は立体交差部で32m、付加車線部が35mの4車線に拡幅する。
拡幅に伴う雨水排水処理は、羽生田上蒲生線南側で整備中の六美町北部土地区画整理事業地内の調整池まで導水管(φ1000~1200)を整備する。
延長は780mで、県道分380m、町道分が400m。導水路工事は下流側の調整池から進めており、このうち町道分の200mを実施している。
若草町工区のうち跨線橋の軌道上部は11・48m。跨線橋から宇都宮栃木線まで西側が210m、東側は384m。立体部は擁壁を立ち上げ南側に3・6m、北側が3・7mを拡幅する。
跨線橋部は下部工が場所打ち杭ラーメン橋台2基、上部工はプレテンホロー桁。架設工事は東武鉄道と協議中。今年度末の用地取得率は約80%。
おもちゃのまち工区は、現況幅員18mの4車線を都市計画決定の25mに拡幅し、交差点5カ所に付加車線を確保して渋滞緩和を図る。
都市計画道路は電線共同溝を整備して無電柱化する。電線共同溝の予備設計をダイミック、道路詳細設計は栃木県用地補償コンサルタントが担当。
事業区間は若草町工区の東進に当たり、商業施設や住宅団地が立地しているほか、沿道南側には六美町北部土地区画整理事業が進められ、交通需要の増加とともに更なる渋滞悪化が見込まれている。
加えて、大型商業施設コストコが進出。土地区画整理事業による新設の都市計画道路や街路などを含め新たな交差点を整備するため、5カ所に付加車線を計画した。
右折レーンを設置する交差点は、東側から既存の町道、土地区画整理事業により新設する都市計画道路3・5・904号六美東通り、カインズとコストコの間に位置する新設の街路、イオン入り口、新設の都市計画道路3・4・8号六美吾妻線の5カ所。
事業区間には歩道橋が架設され、睦小学校の児童らが通学。新設の歩道橋整備に当たっては学校関係者などと調整し、通学路に影響の少ない既設の歩道橋近くを検討していく見通し。
おもちゃのまち工区西側の雨水排水処理は若草町工区と一体的に行う。東側は流末先を1級河川姿川とし、関沢橋工区と一体的に処理できるよう調整池などの検討を進めていく。舗装は排水性舗装の採用を検討する。
幅員構成は若草町工区が車道3・25m×4、中央帯1m、自転車通行帯1m×2、歩道3m×2、副道5m×2。付加車線は3mを確保する。
おもちゃのまち工区の幅員構成は、車道3・25m×4、中央帯4m、自転車通行帯1m×2、歩道3m×2とし、5交差点では中央帯3mを活用して付加車線を確保する。