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パース大学の前橋キャンパス、業者確定へコンペ

2022/10/21 群馬建設新聞

【前橋】学校法人群馬パース大学(高崎市、樋口健介理事長)は、前橋市の旧中央小学校で計画する(仮称)前橋キャンパスの整備について、年度内に設計および施工業者を選定する。設計施工一括の案件とし、これからコンペに向けて業者を指名する方針。2024年度にも着工し、2カ年程度の工期での完了を目指す。既存校舎の改築や新棟の建設が盛り込まれる見通し。投資額は約18億円を見込む。

前橋キャンパスは旧中央小学校(表町1-22-33)の跡地を活用して整備する新たな教育施設。同法人が主体となって整備を進める。これから設計施工を一括とするコンペを実施する方針で調整を進めているところ。遅くとも年度内に業者を特定し、1年程度の履行期限で設計に取り組むながれ。着工は24年度ごろ、2カ年程度の工期が見込まれる。

旧中央小学校の活用をめぐっては、市がサウンディング調査を経て、活用事業者を募集。22年2月に同法人が優先交渉権者に特定された。JR前橋駅から徒歩5分とアクセス性に優れており、駅周辺や中心市街地の活性化が期待される。

医療・福祉分野の学部・学科を設置する教育機関の整備構想を掲げている。学生600~1000人、職員50人程度の規模を想定。法人の投資額は約18億円を見込む。

敷地全体1万3524㎡を活用。既存建物はおおむね改築で対応するとしている。プール棟や校舎の一部は解体するほか、新築工事も盛り込まれることになりそう。

市へ提案を行った際には、教育機関としての機能のほかに、地域の防災拠点としての機能も備えるとした。災害時の一時避難場所や、鉄道利用者が帰宅困難となった場合の一時収容施設としての活用を想定している。このほか、地域住民も利用できる図書館や、グラウンドゴルフなどのイベントが行えるよう配慮する。

学校の運用開始は27年4月を予定しているが、1年の前倒しを視野に、これから文部科学省と協議する。

旧中央小はRC造3階建ての複数校舎とプール棟などで構成。うち、◇校舎⑤-1=延べ床面積995㎡、1971年築◇校舎⑤-2=延べ床面積897㎡、72年築◇校舎⑤-3=延べ床面積1294㎡、73年築◇校舎⑤-4=延べ床面積534㎡、74年築-の4棟は改築する方針。74年に整備したRC造3階建て、延べ床面積1121㎡の校舎⑥や、S造平屋、床面積66㎡のプール棟は解体するとしている。

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