記事

事業者
茨城県水戸市,茨城県日立市,茨城県常陸太田市,茨城県東海村,茨城県大子町

県政要望まとめ・水戸県北地域編/酒門工区改良工進む(水戸市)/久慈大橋架替に用買協議(日立市・東海村

2022/10/25 日本工業経済新聞(茨城版)

 第4回は水戸・県北地域から県政要望が挙げられた事業をまとめた。水戸市、ひたちなか市、那珂市を広域的に結ぶ都市計画道路中大野中河内線では、国道6号付近の酒門工区で改良工や用地取得を推進。日立市と東海村を繋ぐ国道245号久慈大橋では、架け替えに向けて用地取得に動き出していく。国道293号常陸太田東バイパスでは、最西部となる県道常陸太田那須烏山線とのすり付け工事を重点的に進める。久慈川では、本年度に大子町池田・矢田地内の改修を実施する計画。

【都市計画道路中大野中河内線(水戸市)】

 県が進めている酒門工区(水戸市酒門町~元吉田町、延長約1㎞)では、事業費1億円を充て、県道中石崎水戸線交差点の東側約130mの道路改良を進める。

 2023年度以降には、国道6号との交差点改良や東側区間となる市道上大野9号線までの延長約100m区間について用地取得を進めていく。

 水戸市が担当する松が丘工区(国道50号~赤塚馬口労線、L796m)では、跨線橋上部製作に取り掛かる。跨線橋は常磐線赤塚~水戸間を跨ぐ上り線・下り線各1基を整備。完成を26年度に、同工区の完成については29年度末を目標に進めていく。

【国道245号久慈大橋(日立市・東海村)】

国道245号を通る久慈大橋の架け替え・4車線化を計画。新橋の規模は橋長368m、幅員22・5m(両側歩道3・5m)を想定する。全体計画では、橋梁前後の取り付け道路区間を含む延長約1㎞が事業区間。総事業費が100億円を見積もる。今後は用地取得に向けて関係機関との協議を進めていく。

 7日に行われた県都市計画審議会では、線形の変更について原案通り可決された。現橋の下流側に4車線一体橋梁を架設することで、コストを抑えながら整備期間の短縮を目指す。

【国道293号常陸太田東バイパス(常陸太田市)】

 常陸太田市大森町~増井町地内をつなぐ延長8990m、幅員15~18m/6・5mで計画。本年度には、国道349号から西側(瑞龍町~増井町)約2・1㎞区間内で、道路改良舗装や用地取得を進めていく。また最西部となる増井町地内では、県道常陸太田那須烏山線とのすり付け工事を重点的に進めていく。

 21年度には長尾橋を含む440m区間が供用し、全体の進捗状況は73・6%、5620mが供用済み(21年度末時点)。総事業費が約214億円。

【一級河川久慈川(大子町)】

 県では、池田橋(大子町池田地先)から川山橋(国道118号、同川山地先)までの2500m区間で河川改修を進めている。本年度はこれから池田・矢田地内で土工や排水工などの整備を予定している。今後も池田橋から上流区間の用地取得・改修を継続していく。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら