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茨城県県央農林事務所

県県央農林事務所22年度主要事業/年度内に測量委託(小岩戸地区)/仕上整地工23年度以降(萱場地区)

2022/10/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市、笠間市、ひたちなか市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町の7市町で農業基盤整備などを進める県央農林事務所。水田の区画整理工に取り組む南友部地区(14・2ha)や萱場地区(20・6ha)では、整地工および用排水路工を着実に実施する。新規採択となった小岩戸地区の畑地整備では、換地に向けた測量業務を年度内に発注し、換地への準備を進めていく。県営かんがい排水事業を進める那珂川沿岸地区では、周辺地域に那珂川の水を供給するための管路整備に取り組む。

【南友部地区・農地中間管理機構関連農地整備事業】

 笠間市南友部・大田町の水田14・2haにおいて、区画拡大や用排水路工などの工事を進めている。これまで約6haの荒整地工事などが完了。本年度には仕上整地工事などに着手する。2023年度以降には残る農地の整地工事に取り掛かり、その後にはパイプラインの更新工事を実施する。25年度の事業完了を目指す。総事業費は3億6270万円。

 同地区は、県内では初となる農地中間管理機構関連農地整備事業。農家の経営規模拡大を図るための誘因策として、農地中間管理機構(農地バンク)が借り受けた農地の基盤整備を県が実施し、その費用を国・県・市町村が負担する。

【萱場地区・経営体育成基盤整備事業】

 水戸市萱場地区では20・6haの水田において、本年度から区画整理に着手する。まずは下流側の2工区(合計約10ha)で荒整地工事および幹線排水工事を行い、23年度以降には仕上整地工に取り掛かる。残る上流側部分についても、23年度以降に進めていく計画。整地工のほか、道路工や用排水路工、暗渠排水工などを実施していく。総事業費は6億5770万円。

【小岩戸地区・畑地帯総合整備事業】

 小美玉市小岩戸地区の畑地整備は、本年度に新規採択。換地に向けた測量業務を年度内に発注・委託する予定。受益面積21・3haで区画整理と合わせて幹線道路の整備なども行う。事業期間は22~27年度までの6年間を予定。総事業費は7億3600万円を充てる。効率的な農業生産や輸送が可能となるように、総合的な整備を行っていく。

【石井来栖稲田地区・経営体育成基盤整備事業】

 新規採択を受けた石井来栖稲田地区(笠間市)では、水田等30・6haの区画整理を行う。事業期間が27年度まで。総事業費は9億4300万円としている。本年度は測量・設計を実施し、換地に向けた準備を進めていく。

【那珂川沿岸地区・県営かんがい排水事業】

 那珂川沿岸地区の県営かんがい排水事業として、那珂川の水を周辺地域に供給するための管路整備等を進めている。全体計画では、延長およそ85㎞。現在まで約9㎞区間が完了しており、本年度は渡里支線(茨城町上石崎)の管水路工事(L=250m)を進めていく。総事業費は47億8200万円。事業期間は29年度までを予定している。

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