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埼玉県東松山農林振興センター

11年度で吉見領排水機場改築と台山排水路改修に着手

1998/07/31 埼玉建設新聞

 県営湛水防除事業(吉見領地区)を計画している県東松山農林振興センターは、吉見領排水機場改築および台山排水路改修に伴う全体実施設計を十七日、八社で入札に付す。委託期間は年度末まで。今後は年度内に路線測量、地質調査を委託するとともに全体の事業費など算出する。早ければ十一年度に工事着手する。

 同事業は吉見領排水機場の老朽化や近年の都市化による開発から排水機能が低下し、地区内の農産物や施設に湛水被害が生じているため、吉見領排水機場を全面改築し、農業経営の安定と地域住民の安定を期するもの。十年度に新規採択されており、排水流域は一、四六三ha、受益面積は三三九ha。

 既存の排水機場は、吉見町荒子地先に立地し、昭和三十一年から四十一年ごろに建設された。現在の能力は、毎秒一一立方m。

 改築後は、同二一立方mの能力を想定。施設は、立軸斜流ポンプφ一、五〇〇mm四台や、吸水槽、吐水槽、遊水池、RC造の上屋、除塵機およびゲート三門などを整備する。また排水樋管は延長五四mの三連。堤外水路は延長九〇mで計画している。

 一方、台山排水路は上流部の延長一、七〇〇mを土堀からコンクリート水路へと改良する。幅員三・三m、深さ一・二m。



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