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群馬県安中土木事務所

メインは99mの碓氷川橋 早期工事着手向け

2022/11/03 群馬建設新聞

県安中土木事務所は、管内における西毛広域幹線道路(安中富岡工区)の主要構造物の整備概要を示した。メインは碓氷川橋。橋長99mの鋼2径間連続合成少数鈑桁橋となる。碓氷川橋のほか、市道中宿水口線跨道、JR信越本線跨線橋、柳瀬川橋、小萩山橋、天神川函渠などの整備を行う。構造物の名称は全て仮称となっている。現在、用地買収を進めており、2029年度の完成に向け、早期の工事着手を目指す。

碓氷川橋は安中地内の碓氷川に新設する。橋長99m、全幅13・8~22・421mの鋼2径間連続合成少数鈑桁橋。上部工の鋼重は約380t。耐候性鋼材を使用する。床版は鋼・コンクリート合成とし、厚さ25~27㎝で施工。架設はトラッククレーン工法を想定する。

下部工として逆T式橋台2基と張り出し式橋脚1基を整備。下部工は全て直接基礎となる。

左岸側に設けるA1は高さ8m、幅14・282m、コンクリート約310立方m。鉄筋約14tを使用し築造する。A2が高さ14・9m、幅23・212mの規模。約1290立方mのコンクリートと鉄筋約90tを使用し施工する。P1は高さ20m、幅19m、コンクリート約1030立方mと約140tの鉄筋で整備する。

詳細設計は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)が手掛けた。

このほかの主要構造物は次のとおり。

【市道中宿水口線跨道橋】

安中地内に整備する。安中市道中宿水口線を跨ぐ橋長40m、全幅9・2mの単径間PC単純コンポ橋。上部工の架設工法は架設桁架設を想定している。

A1、A2ともに直接基礎の高さ10・5mの逆T式橋台となる。北側に整備するA1は幅9・3mで、コンクリート約340立方m、鉄筋約23tで築造。A2は幅9・2m。約260立方mのコンクリートと鉄筋約14tで整備する。

詳細設計は建設技術研究所(東京都中央区)がまとめた。

【JR信越本線跨線橋】

安中地内のJR信越線を跨ぐ橋梁で橋長23m、全幅24・41mの単径間単純PCプレテンションホロー桁橋。上部工はトラッククレーンで架設する。

A1、A2は直接基礎の逆T式橋台。北側に設置するA1は高さ13・5m、幅25・74mとなる。コンクリート約1220立方m、鉄筋約120tで整備する。A2は高さ14m、幅24・5mとなり、約1260立方mのコンクリートと約110tの鉄筋で築造する。

詳細設計は近代設計(東京都千代田区)が担当した。

【柳瀬川橋】

安中地内に架設。柳瀬川を跨ぐ橋長41m、全幅11・5mの単径間PC単純コンポ橋。架設桁架設工法での上部工架設を想定する。

A1、A2ともに直接基礎で、左岸側に設置するA1は高さ12・3m、幅12・238mのラーメン式橋台。コンクリート約790立方mと鉄筋約55tで築造する。A2は高さ11・2m、幅12・27m。約440立方mのコンクリートと約30tの鉄筋で整備する。

詳細設計は建設技術研究所がまとめた。

【小萩山橋】

大竹地内に整備する。西毛広幹道を跨ぐ、安中市道3494号線の橋梁。橋長26・3m、全幅6・319~7・5mの単径間PC単純中空床版橋となる。上部工の架設工法は固定支保工架設を想定している。

A1、A2は逆T式橋台。南側に整備するA1は高さ7m、幅6・35mの規模、約140立方mのコンクリートと5tの鉄筋で築造する。基礎は直接基礎となる。A2は高さ10・7m、幅9・4mで、約400立方mのコンクリートと約25tの鉄筋で築造する。基礎はφ1500㎜、長さ5・5mの場所打ち杭を6本打設して仕上げる。

詳細設計については大日本コンサルタント(東京都千代田区)が手掛けた。

【天神川函渠】

上間仁田地内の天神川に整備。幅7900㎜×高さ2900㎜のボックスカルバートを現場打ちで29・7m築造する。整備に当たっては約710立方mのコンクリートと鉄筋約77tを使用する。

詳細設計はコイデ(前橋市)が担当した。

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