県は、大田原市新富町の都市計画道路3・4・1号中田原美原線(国道400号)590mの道路詳細設計をまとめた。現道幅員9mの法線に沿って両側を拡幅し15mを確保。歩道を両側に3m配置し、電線共同溝を整備する。県大田原土木事務所によると、近く電線共同溝の詳細設計を発注する見通しを示した。法線決定に伴い3・5・1号元町中央線交差点区域200mと事業区間西側カーブ区間100mの都市計画決定を変更する。
事業区間は東を金燈籠交差点から西は神明町交差点を経て延長860m。このうち神明町交差点と交差点東に近接する1級河川鹿島川渡河部を含む270mは、河川改修に併せボックス工で整備するなど法線を是正する工事を進めている。
また、金燈籠交差点もクランクを解消するため、交差点影響部は整備が完了している。
15mの幅員構成は、車道3・25m×2の両側に路肩兼自転車通行帯1・25m。歩道を両側に3m確保する。
電線共同溝は両側の歩道下に埋設。地上機の設置位置は乗入口を考慮し配置を検討するほか、電線管理者と協議して設計後に土地所有者などに個別に相談する。道路詳細設計と電線共同溝の予備設計は新日本建設コンサルタンツが担当。
590mの中央部付近の元町中央線との交差点は、市が同都市計画道路を12mに拡幅する計画があり、将来の交通需要を見据え、幅員3m分の右折レーンを確保するほか、隅切りを整備する。
交差点拡幅に伴う影響する延長は200m。右折車線設置と併せ元町中央線の交差点区域の変更、神明橋東側のカーブを緩やかに是正する法線の変更について来年2月に開く県都市計画審議会に諮問する予定。