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栃木県佐野市

佐野市、おおはし保育園建て替え、年度内に解体契約、来年度に新園舎着工

2022/11/10 栃木建設新聞

 佐野市は、おおはし保育園(仮称)建て替え事業(大橋町3195-8)を本格化させる。年度内に既存園舎解体契約を済ませ、2023年4月に解体撤去に着工。引き続き6月の新園舎建設工事の請負契約締結を目指す。解体園舎はS造平屋建て延べ918・2平方m、新園舎はRC一部木造2階建て延べ1300平方m。新園舎は23~24年度の2カ年で完成させる。実施計画の23年度新園舎建設費は6億円を見込んでいる。おおはし保育園で公立保育施設の再編計画は完了する。

 新園舎は当初、移転新築を計画。選定基準は保護者の送迎に利便性の高い公共施設や主要道路からのアクセス性、園舎や園庭、送迎用駐車場が確保できる十分な広さを有する敷地。周辺地域一帯で移転候補地を探したものの、建設適地選考が難航した。

 19年度の用地選定、20年度の設計、21年度の建設工事、22年度の開園予定の見直しを余儀なくされた。現地建て替えは仮園舎が必要なだけに、打開策を探っていた。民営化で移転が決まった赤坂保育園(赤坂町303-2)が22年度末に閉園する。

 計画が2カ年遅延したことにより、赤坂保育園の旧園舎を仮園舎に利活用する方向に転換。近隣住民の理解が得られ、現地建て替えの道が開けた。結果的に今回事業の用地取得費をはじめ仮園舎の建設費と解体撤去工事費の削減につながった。

 新園舎RC造の1階には乳児室1部屋40平方m、ほふく室1部屋52平方m、沐浴室1部屋6平方m、調乳室1部屋4平方m、医務室1部屋8平方m、子育て支援室(地域交流スペース)1部屋50平方m、調理室1部屋110平方mを配置する。

 木造の2階は木の香が漂う。各51・84平方mの2~5歳児室を1部屋ずつ。遊戯室は140平方mで、諸室で最大の面積を確保。21年度の基本調査、22年度の実施設計外は茂木設計が担当。基本調査に園舎の配置計画を含め、実施設計に移行した。

 市の幼児人口は減少の一方、女性の社会進出で低年齢児の保育施設が不足。乳幼児が大半の時間を過ごす保育園の役割は重要であり、公立と私立保育園の役割を明確化。地域ごとに公立の基幹的保育園を残し、それ以外の公立保育園は民設民営方式で順次民営化する。

 既存の大橋保育園は1982年3月に完成し、築40年が経過。佐野地区北西の基幹的保育園に位置付けており、安全安心な保育実現には建て替えが必須。大橋保育園以外の基幹的保育園はほぼ2005年2月の1市2町の合併後の建設で施設環境は充実する。

 地域の保育をリードする残る基幹的保育園は佐野地区が南東の「あさぬま保育園」(築4年)、北東の「よねやま保育園」(築7年)、南西の「あづま保育園」(築9年)、田沼地区は「たぬま保育園」(築14年)、葛生地区は「くずう保育園」(築18年)の5カ所。

 基幹的保育園以外の公立施設は「ときわ保育園」が22年度末に閉園。「伊勢山保育園」は園児数の動向を見極めながら将来的に閉園の方向。公立の基幹的保育園は6カ所とし、各地域の私立保育園と連携しつつ市全体の保育水準を上げる調整役を担う。

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