土木・建築資材の製造販売を手掛ける前田工繊(前田尚宏社長、福井本社・福井県坂井市)の2製品が2022年度グッドデザイン賞を受賞した。
鉄芯木製法枠「ネイチャーフレーム」は、のり面の侵食防止製品だ。間伐材を使用し、木の芯材にボルトを挿す鉄芯工法を採用。従来、連結部(交点部)の強度が木製品の課題となっていたが、交点の4点を締めることで、木枠一体化による強度を実現した。施工は全ネジボルトをナットで連結するだけ。これまで同社はリサイクルプラスチックが原料の法枠(プレキャスト枠)などを販売してきたが、強度面をクリアしたことで、土に返る間伐材の利用を可能にした。また、工事にコンクリート基礎を使用しないことで軽量化、省力化につなげた。
「シビックマット防草・防災タイプ」は、河川護岸用のコンクリートブロックマット。斜面の安定・侵食防止はもとより、隣り合うブロックの隙間を最小とすることで、防草効果を高めた。万が一、人が落ちた場合も這い上がる際に手足を掛けやすい安全配慮型となっている。シートとコンクリートブロックを一体化させ、より迅速な施工を実現した。
いずれも、施工性を高めながらも環境・景観に配慮したデザインが評価された。
製品の問い合わせ先は、同社新潟支店(025-250-7803)。
【写真=ネイチャーフレーム、シビックマット防草・防災タイプ】