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栃木県宇都宮土木事務所

宇都宮土木 近く2㎞の平面図化委託、121号上籠谷4車化が始動

2022/11/15 日本工業経済新聞(栃木版)

 暫定2車線で供用している国道121号宇都宮市下桑島町~上籠谷町間約2㎞の4車線化に向けた検討が始まる。県宇都宮土木事務所によると、年内にも平面図化を委託。国道408号真岡宇都宮バイパスにアクセスする市道5340号線みずほの通りなどの交通量の推移を見ながら優先整備区間を検討していく見通しを示した。2㎞区間には1級河川鬼怒川を渡河する桑島大橋が架設され、4車線分の用地は取得済み。今年2月に修正した「とちぎの道づくりプログラム」では23年度までに西刑部工区の完成。桑島大橋は28年度も事業が継続される。事業費には50億円を試算した。

 平面測量の検討区間は、西を主要地方道宇都宮真岡線(一般県道下岡本上三川線と重用)交差点、東は国道408号交差点までの2㎞区間。4車線分の下り線北側2車線で暫定供用している。

 2㎞区間には橋長794m、幅員9・5mの桑島大橋が架設。上部形式は11径間連続PCヒンジラーメン橋で、1980年に架設された。下部工のうち両側の橋台2基とアプローチ部は施工済み。

 西の宇都宮真岡線交差点西側は、西刑部工区として新4号国道バイパスまで4車線化整備を施工中。現在は交差点東側で4車線から2車線に絞る改良工事を実施。同区間は中央部に江川放水路が流れ、上下分離区間の2㎞で4車線化整備を進めてきた。

 東の408号交差点は、東進する市道みずほの通りが暫定2車線で国道408号真岡宇都宮バイパスまで2車線で暫定供用。「とちぎの道づくりプログラム」では28年度までの完成と事業費55億円を試算している。

 121号は山形県米沢市から益子町を結ぶ。特に鹿沼市から真岡市までは沿線の産業団地開発も旺盛で、4車線整備による物流機能強化の必要性が高い。

 また、検討区間の121号では、下部工や沿道に繁茂する樹木伐採など継続的な環境整備を進めている。

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