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(一社)建設産業専門団体連合会

【建専連全国大会】職人の未来予想図語る/18日に議論をライブ配信

2022/11/16 本社配信

 建設産業専門団体連合会(建専連、岩田正吾会長)は、18日に20周年記念全国大会を開催する。ニッショーホール(東京都港区東新橋1丁目1-19ヤクルト本社ビル)での記念式典に加え、これからの建設業の請負形態のあるべき姿を議論し職人たちの未来予想図を探るパネルディスカッションは、誰でも気軽に視聴できるようにユーチューブによるライブ配信を行う予定で、幅広い層へ視聴を呼び掛けている。

 今回の全国大会は、変動する賃金からの脱却を目指し「若者たちが憧れる職人の世界をもう一度」をテーマに掲げており、パネルディスカッションでは、繁閑で上下しない適正な請負額の保証の必要性を学識経験者や建設業界以外の目線で討論する試みを行う。コーディネーターは芝浦工業大学の蟹澤宏剛教授が務め、パネラーとして国土交通省不動産・建設経済局の長橋和久局長、東京大学大学院工学系研究科の堀田昌英教授、日本IBM執行役員公共事業部長の榎並友理子氏など、直接工事に関係しない業界外関係者の率直な意見が見どころになる。

 建専連の岩田会長は「なぜ職人が将来像を描けない業界になっているのか。業界に慣れきってしまい何が問題なのかが見えていなかったのが現実で、何が問題なのかを外部の人に聞き、客観的に業界を見つめ直した方がいいのではないかと考えた。パネルディスカッションでは、われわれ専門工事業も元請け企業も入らずに業界のことを語ってもらう。一般社会、エンドユーザーから建設業がどう見られていて、どう思われているのかという視点が一番大事」と開催の狙いを語る。

 さらに「職人が働きたい時に働ける環境、休みたい時に休める環境を整備することが、これからの企業の務め。そうしなければ業界に残ってもらえないのではないか」とし、「一般から見て分かりやすいようにどんどん情報を発信していきたい。パネルディスカッションはその第一弾。節目であり新たなスタートになるような記念大会にしたい」と意欲をみせた。

 記念式典は午後1時から開催。パネルディスカッションは午後1時40分から3時30分まで行う。ライブ配信に加え、アーカイブ配信も予定している。


【写真=ライブ配信の視聴を呼び掛ける岩田会長】

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