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茨城県美浦村

来年度早期に発注/2カ年かけ新校舎施工

2022/11/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 美浦村学校教育課は2023年度早期に、統合小学校の建設工事を一般競争入札で発注する見込み。建築、電気設備、機械設備を分離するか、一括にするかは検討中。23~24年度の2カ年で施工し、25年4月の開校を目指す。規模はRC造地下1階地上3階建て、延べ7436・7㎡。1学年3クラスで全9クラスとなる。3~6学年については、科目ごとに専用教室を設ける「教科教室型」を採用している点が特徴。㈱須藤隆建築設計事務所(土浦市)が実施設計を策定している。

 美浦中学校の体育館の南側に、木原小、安中小、大谷小の3校を統合した新小学校の校舎を建設するもので、耐用年数は70~80年とする。非構造部分も含め、十分な耐震性能を確保し、災害時の避難所として必要な機能並びに障害者や高齢者の利用も踏まえたスロープ、手すり、トイレのバリアフリー化を図る。

 1クラスの面積は、1~2学年が教室80㎡とオープンスペース31・2㎡、3~6学年が教室64㎡とオープンスペース47・2㎡。

 1階(2310・6㎡)には、玄関ホール(163・82㎡)や校務センター(177・23㎡)、保健室(132・76㎡)、会議室(131・20㎡)のほか、南側に特別支援学級(64㎡、2室)を配置。

 2階(2246・48㎡)は、1~3学年の教室やメディアセンター(192㎡)、外国語活動室(94・51㎡)とする。

 3階(2392・84㎡)には、4~6学年の教室のほかに、音楽室(128㎡)、理科室(96㎡)を設ける。

 地下1階(486・78㎡)は、駐車場(396・10㎡)と大谷小からの給食搬入室(51・63㎡)。地下階の基礎梁は幅400㎜、柱は1500㎜×1500㎜とする。

 屋上には太陽光発電パネルを設置する計画で、北側15・3kW、中央10・22kW、南側6・57kWの最大32・09kWとなる。

 トイレについては、1~3階の北側と南側に1カ所ずつ配置する。エレベーターは乗用・給食用兼用のものを1基整備。

 そのほか、LED照明や自然採光を多く採り入れ、美浦中体育館の西側にスクールバスの転回場と待機スペース、教職員用駐車場を整備する。

 なお、体育館と武道館については、美浦中の既存施設を利用する。

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