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山梨県北杜市小淵沢町病院組合立山梨甲陽病院

甲陽病院改築工事を来月にも入札、全体事業費は約2億円

1999/10/21 山梨建設新聞

 長坂町外二町一ケ村病院組合(長坂町大八田三九五四・電話〇五五一-三二-三二二一)は、組合立甲陽病院の改築工事に先立つ建築設計業務をこのほど完了、来月の工事入札をメドに最終調整を急ぐ構えだ。今月末には組合定例会の開会を予定しており、このなかで建設費の追加補正を提案、承認が得られれば、具体的な入札の準備に取り掛かる。工事の内容は、既存の一般病棟から長期療養型病床群(三六床)への改築。同全体事業費は約二億円が試算される。

 長坂町大八田地内にある同病院施設は、中山間地域における医療サービスの充実を目的に、長坂、高根、小淵沢の三町、および大泉村で病院事務組合を設立し、運営にあたっているもの。既存の施設は、RC造三階、地下一階建て構造で、総延べ床面積二、二七一㎡の規模。病室は、すべて通常病棟で構成される。

 医療分野においては、来年四月から新たに介護保険制度の導入がスタート。長期入院を要する患者に対応した病院施設の整備が急務となっている。このため、同病院においても通常病棟より各病室、廊下等のスペースが広く、居住性を高めた長期療養型病床(三六床)を新たに整備することになった。

 整備の手法として建物の増築は行わず、既存の建物内部の改造で対応する。現在、一般病棟が配置される二、三階部分を療養型の病床(三六床)に改築。また、一階部分には運動機能訓練室や、特殊入浴室などを新たに整備し、リハビリ関連施設を充実させる。

 介護保険の導入が始まる来春の供用をメドに完成。



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