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栃木県道路整備課

県道路整備課、宇都宮向田線 板戸大橋4車線へ、指名プロポで詳細設計

2022/12/02 栃木建設新聞

 県道路整備課は宇都宮市板戸町の主要地方道宇都宮向田線(宇都宮テクノ街道)が1級河川鬼怒川を渡河する板戸大橋の4車線化で、詳細設計業務の委託に当たり標準型(指名型)プロポーザル方式で実施する方針を固めた。2023年度当初から橋梁詳細設計の検討に着手するためで、第4四半期にもコンサルタントと随意契約する。橋梁詳細設計の検討に当たり、12月までに路線測量と下部工立ち上げに伴う鬼怒川の流況調査を宇都宮土木事務所が発注する。

 板戸大橋の4車線化を含む宇都宮向田線は、暫定2車線で供用している平出板戸Ⅱ期工区のバイパス事業。23年度から国庫を充当して整備に着手。総事業費は約66億円。事業延長は1000mで橋梁部は上流側920mが供用。

 詳細設計では下流側橋梁の構造・形式などを固める。幅員は11m。幅員構成が3・25m×2車線に路肩0・5m×2、歩道3・5m。

 上流側板戸大橋は08年3月に供用。上部工形式は2カ所をジョイントで接合の4・7・6径間連続非合成鋼鈑桁。支間長が53~58mで支承は免震支承。床版は鋼コンクリート合成床版(t220㎜)。下部工は逆T式橋台2基と張出式橋脚16基。基礎形式は左岸側橋台が深礎杭、左岸側橋台以外は直接基礎。

 宇都宮向田線板戸大橋工区の事業予定期間は27年度まで5カ年。スケジュールは23年度に構造物詳細設計、用地は取得済みで24年度から4年間で工事を実施する。

 事業費の内訳は測量設計費に約2億円、工事費が約64億円を試算した。

 宇都宮向田線は、宇都宮水戸連絡道路として道路ネットワークを強化。地域間の連携と交流の促進が期待されるほか、新4号国道や国道408号と鬼怒川左岸の大規模工業団地群との物流ネットワークが強化され、産業や経済活動の支援につながる。

 現道交通がバイパスに転換。交通渋滞の解消や事故の削減につながり、安全安心で円滑な交通が確保されるとした。

 板戸大橋東側では408号宇都宮高根沢バイパスの4車線整備が進められており、同じ27年度に完了予定。道路ネットワークの充実とともに、宇都宮向田線バイパスへの交通量の増加が見込まれる。

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