塩尻市はこのほど、平成18~20年度の実施計画を策定した。本計画は、第4次総合計画がスタートして最初の見直しとなるもので、3箇年の事業費総額は303億8180万円に及ぶ。
計画書は教育文化、福祉など6つの章で構成され、新規事業に注目してみると、教育関係では広丘小学校屋内運動場改築、市立体育館と市営野球場整備などの計画が示されている。
広丘小屋内運動場は老朽化のための改築(17~23年度)で、市立体育館は内外装改修、野球場は両翼を拡張するとともに、スコアボード改修(電光掲示板)などが事業内容。
ふれあいセンターや高出保育園、大門と洗馬の児童館、地域介護等支援などが福祉分野で新たに取り組む事業とされている。
ふれあいセンター(18~20年度)は洗馬地区に計画。高出保育園は老朽化と園児増加に対応するため建設するもので、3箇年に3億6380万円の事業費を見込んでいる。児童館については、保育園等施設整備計画に基づき、小学校通学区単位に整備する。洗馬地区の場合は、老人福祉センターとの複合施設が考えられている。地域介護・福祉空間整備支援は、民間活力を利用して地域密着の施設整備を図る計画だ。
さらに、楢川地区常備消防体制確保のため(仮称)塩尻南部消防署整備に3箇年事業費3億4700万円を試算。デジタル放送に対応しての難視聴地域解消には1億3000万円(18~19年度)の事業費を見込んでいる。
基盤整備関係での新規事業は、郷原大門線待避所設置(3箇年事業費2110万円、まちづくり交付金)、広丘西通り線(同2億3900万円、同)、川岸線マキヤ橋(同5億6600万円、地方道路整備臨時交付金)など。マキヤ橋は奈良井宿観光駐車場整備と関連して事業を進める方針だ。
広丘駅南土地区画整理事業については3箇年に4億円余を投入の構えで、これに絡む配水施設整備(19~20年度)には6220万円の事業費をみている。
贄川小学校や楢川支所など地区公共施設整備への事業費は1億5000万円(3箇年)を見込む。