県前橋土木事務所と県伊勢崎土木事務所は、県道苗ヶ島飯土井線のバイパス整備事業を進めている。2022年度は前橋土木事務所が上武道路との交差点部周辺で初弾工を発注。並行して、両事務所が各担当工区で用地買収を進めている。24年度の完了を目指していることから、23年度には道路改良や橋梁整備を進捗する必要がある。
新たに整備するバイパスは、前橋市飯土井町の国道17号飯土井交差点から南へ向かい、前橋市と伊勢崎市の行政境を流れる神沢川を経て、伊勢崎市道(伊)1-504号線へ接続する。北関東自動車道波志江スマートICへのアクセス性向上などを目的に事業化した。
全体の整備延長は約700m。このうち、前橋市内の約500mを前橋土木、残る約200mは伊勢崎土木が担当し、用地買収などを進めている。全体幅員10・25m、片側に2・5mの歩道を備える。道路の詳細設計はオウギ工設(前橋市)が担当した。
前橋土木は22年度に埋蔵文化財の試掘調査を実施、23年度に本調査が必要な区間が生じている。23年度は当該区間の本調査と、残る用地買収を優先的に実施、予算状況などを考慮して工事発注を検討する。伊勢崎土木事務所側は本調査が必要な区間はなく、23年度に改良工事の発注が見込まれる。並行して用地買収にも取り組む。
神沢川は新橋を架設する。PC単純T桁橋で、橋長25・6m、幅員10・25m。両岸ともに逆T式、基礎は場所打ち杭を採用する。上部工はプレテンT桁で、工場製作となる。高欄は鋼製。設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。
完了目標年度を考慮すると、23年度にも下部工の発注が見込まれる。発注担当の事務所はこれからの調整事項として明らかにしていない。