東部土地区画整理事業内の整備を進めている常陸太田市は、2023年度に(仮称)金井近隣公園の整備やC街区での道路舗装工などに取り掛かる。公園整備の総事業費は4億5500万円を試算。早い時期での発注に向けて準備を進めていき、年度内の完成を目指す。C街区では官民連携による複合交流施設の整備を計画。書店やカフェなど複合施設の整備に向けて、事業者を募集している。A・B街区ではフォレストモール(仮称)やカインズなど大型商業施設の整備が着実に進む。
(仮称)金井近隣公園は地区南側で、広さが約9haを計画。一部で造成工事が完了しており、23年度から本格的な工事に着手する。具体的な施設や機能などは検討中としている。隣接する南調整池(約9ha)は、ほぼ整備が完了しており、フェンスや通路などの仕上げ工事を経て年度内の完成を見込んでいる。
C街区では、地区内を通る補助基幹道路1号線(L238m)および2号線(L387m)で舗装工(表層工など)を実施する。
同地区の北調整池に隣接する1・5ha敷地では、官民連携による複合交流施設の整備を計画している。施設は延べ床面積3800㎡規模を想定し、書店やカフェ、アパレル店などの民間施設のほか、行政サービスを行う施設、共用施設を設ける。
事業形態として市が敷地を所有、事業者が施設の設計・建設、運営を行い、建物を所有する。市では建物全体を20年間で24億9000万円で貸借する。整備用地(1・5ha)は12月議会にて、市が3億4270万円で取得する議案を提出した。
事業者を2月中に選定し、設計を4月ごろ、建設工事を9月にも取り掛かる。約1年の工期で進めていき、24年夏季の供用開始を予定している。
A街区では、合同会社フォレストプロパティ(東京都新宿区西新宿2―6―1新宿住友ビル11階)が、フォレストモール(仮称)を出店。施工を㈱板橋組(栃木県小山市)が担当している。
敷地面積が約4万㎡。建物は全体でS造平屋、6918・94㎡で計画し、スーパーマーケットのヨークベニマル(2429㎡)や食料・医薬品等店舗(885㎡)、衣服等店舗(1064㎡)などを新設する。駐車場は425台分を備える。
地区内には、日本マクドナルドホールディングス㈱(東京都新宿区)が「マクドナルド常陸太田店」を出店。コスモ綜合建設㈱(水戸市)の施工でW造平屋、床面積402・13㎡規模の建築を進めている。
B街区では㈱カインズ(埼玉県本庄市早稲田の杜1―2―1)が、ホームセンターの新設を進めている。施工者についてはフォレストモール同様に板橋組が担当。工期が23年2月末までを予定している。