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茨城県つくば市

26~27年度吾妻改築/小沢団地は23年度解体工

2022/12/16 日本工業経済新聞(茨城版)

 市営住宅の長寿命化を進めるつくば市は、2026~27年度に吾妻住宅の建て替えに着手する。21年度に策定した第2次市営住宅長寿命化計画によると、事業費は14億8692万円を試算している。また、要害住宅では、25年度に2億3590万円を投じて外壁・屋上改修を実施。金田住宅については23~24年度にかけて改修する。事業費には1億3544万円で浴室・3点給湯や排水管を見積もる。小沢団地については23年度の解体工事を目指し、22年度は設計をまとめている。

 吾妻住宅(吾妻4―9―1)は1981~82年度の建築。建物がRC造3階建て、12棟48戸で構成。現状の建物の改善では、バリアフリー性能が満たされず、単身者用の住宅が確保できないことから改築を計画。新築する住宅は中耐片廊下型で、7~8戸を想定する。概算事業費は14億8692万円。

 金田住宅(金田74―1)は中層耐火構造3階建て、83~84年度の建設。4棟54戸で構成。2023~24年度にかけて浴室・3点給湯更新に1億300万円、排水管に3244万円を充て改修する。同住宅では既存浴室からユニットバスへの改修や台所・洗面所・浴室の給湯、雑排水配管改修を計画。

 要害住宅(谷田部乙2226)は1999・2001年度の建築。25年度に6棟、89戸を対象として外壁・屋上(アスファルトシングル)を改修する。事業費は2億3590万円。

 小沢団地(北条338)では解体に取り掛かる。22年度はsamurai―architect一級建築士事務所(つくば市)が設計を策定。工事は23年度を見込む。対象となるのはW造平屋建て、床面積63㎡(2棟)と40㎡(1棟)。ほかに外構や植栽、埋設管撤去などを含む。

 市は21年度に第2次市営住宅長寿命計画を策定。計画ではほかに、ひがし谷田川団地(谷田部4774―1)の外壁・屋上や配水管改修を予定。23年度に1~5号棟を対象に実施する。

 そのほか解体撤去する市営住宅としてとして西町第二、谷城、漆所、北条、小田の5団地のほか、東山および要の2住宅が挙がる。30年度までに着工する見通し。谷城団地については、31~32年度に改築を見込んでおり、概算事業費は6億3080万円を見積もる。

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