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三越跡地再開発で37階建て複合ビル建設

2022/12/16 新潟建設新聞

 新潟中央区の旧新潟三越跡地で、西堀通5番町地区第1種市街地再開発事業が計画される。三越跡地を含めた約1・3haに、商業や業務施設、高齢者施設、共同住宅などを備えた地下1階、地上37階建て、延べ床面積約8万5000㎡の複合ビルを建設する。概算事業費には約325億円を想定。2025~28年度に建設工事を進め29年度の供用開始を目指している。

 事業者は西堀通5番町地区市街地再開発準備組合で、24年度に本組合への移行を予定する。新潟市では2例目となる都市再生特別地区の指定を受けての事業を予定し、23年度の都市計画決定を目指す。

 新施設は、地下1階で西堀ローサと接続し、1~3階は商業施設、4~6階が業務施設となり、7~9階には高齢者住宅が入居、10~37階は共同住宅となる。また業務施設の屋上には屋上庭園を設ける。

 現在のスケジュール案では、本年度中に事業計画案を策定するとともに、都市計画手続きを進め、23年度に都市計画決定および基本設計に着手。24年度には実施設計や組合設立と事業計画認可を進める。

 総事業費には約325億円を試算。財源には、新潟市からの補助金136億円や国からの補助金約6億円、保留床処分金など183億円を充てる。

 再開発の方針では、広域的な集客力を持つ商業施設や都心回帰を実現する住宅、高機能なオフィス整備などによる都市機能の導入をはじめ、多様な広場整備、交通結節機能の強化など都市基盤の拡充のほか、屋上庭園、防災拠点機能整備、再生可能エネルギー利用など防災機能強化と脱炭素を掲げる。

 新潟三越跡地は廣瀬が東京建物とともに所有権を取得している。

【写真=旧新潟三越の跡地】

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