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8事業「継続妥当」/那珂大宮BP40億増額

2022/12/23 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部公共事業等評価委員会はこのほど、国道118号那珂大宮バイパスなど8事業の継続を妥当と結論付けた。那珂大宮バイパスは、用地交渉の難航により事業期間を6年延長し、2030年度までとした。事業費も40億円増額。地盤改良工事や埋蔵文化財調査に係る費用を想定する。一般国道354号谷田部東拡幅では当初より10年延長し、33年度までの事業期間に再設定。土浦竜ヶ崎や石下駅中沼線、諏訪ノ入沢も事業期間が延長となった。

 再評価により継続妥当と判断された8事業は▽一般国道118号那珂大宮バイパス▽一般国道354号谷田部東拡幅▽主要地方道土浦竜ヶ崎線▽都市計画道路石下駅中沼線▽諏訪ノ入沢▽一般国道354号古河境バイパス▽主要地方道結城坂東線▽都市計画道路安良川赤浜線-。

 那珂大宮バイパスは那珂市飯田地内~常陸大宮市下村田地内で、道路延長8300m、計画幅員28m(4車線)。用地買収、道路改良・舗装・橋梁(玉川橋梁、JR跨線橋ほか1橋)を計画している。優先区間1・5kmが22年度に供用し、南側約3・6km区間の整備を進める。ただし、現道拡幅区間の沿線に営業店舗があり、用地交渉が難航。期間を要したことから、完成年度を6年延長し30年度までとして取り組む。再々々評価となっている。

 谷田部東拡幅はつくば市赤塚地内~大角豆地内で、道路延長2500m、道路幅員35m(4車線)で計画。用地買収、道路改良・舗装を順次行っている。大角豆交差点を含む優先整備区間の用地買収を進めるが、沿道には商業施設が多いため用地交渉が難航。10年の延長を決定した。

 土浦竜ヶ崎線が阿見町実穀地内~牛久市岡見町地内で、事業延長3930m、計画幅員30~25m(4車線)。用地買収、道路改良・舗装、橋梁を行う。圏央道牛久阿見ICと県道接続部における埋設管の移設協議に時間を要したため、事業期間を2年延長し26年度までとした。

 石下駅中沼線は常総市新石下~向石下。事業延長785m、計画幅員18m(2車線)で計画。用地補償、道路改良、舗装、橋梁を見込む。補償物件の契約に遅延が発生したため、完成年度を3年伸ばし25年度までと設定した。

 諏訪ノ入沢が大子町袋田地内で、砂防堰堤と管理用道路200mを整備するもの。当初の予定年度に砂防法に係る諸手続きができなかったため、完成年度を5年延長。26年度までとした。また、土石流・流木対策設計技術指針の改定を踏まえ、不透過型堰堤から透過型堰堤に見直す。23年度までに用地取得を完了させたい考え。

 境古河バイパスは古河市高野地内~境町猿山地内で、事業延長3200m、計画幅員25m(4車線)。用地買収、道路改良、舗装、橋梁を整備していく。27年度の完成に向け、引き続き用地取得に努める。

 結城坂東線は坂東市弓田地内~岩井地内で、事業延長1880m、計画幅員16m(2車線)。用地買収、道路改良、舗装、橋梁を見通す。21年度に全ての用地取得が完了し、橋梁本体工事が完成。残工事も計画的に発注していき、24年度の事業完了を目指す。

 安良川赤浜線については、高萩市安良川地内が対象。事業延長864m、計画幅員16m(2車線)。用地補償、道路改良、舗装、橋梁を実施していく。期間と事業費が多大である橋梁部の用地取得を優先的に進め、計画的に事業が進むよう引き続き用地取得に努めているところ。今後も用地がまとまって取得できた箇所から順次工事に着手し、早期完成を図る方針だ。当初完成予定は24年度となっている。

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