西毛地域では、安中市と上野村が新庁舎建設に向け動き出している。安中市は新庁舎建設地について、安中高校跡地に建設することを決定。基本計画・基本設計業務や校舎等の解体設計業務を委託した。上野村は役場庁舎検討委員会を立ち上げ、建て替えの方針を決めた。また、安中市においては市長選挙が行われ、県議会議員の岩井均氏が当選。副市長に県県土整備部長を務めた清水昭芳氏が就任するなど、社会資本整備のより一層の推進が期待される。各市町村の動向をプレイバックする。
【高崎市】
児童相談所新設へ基本・実施設計を石井アーキテクトパートナーズ(高崎市)が進めている。児童相談所は問屋町運動公園(問屋町4-4-1ほか)の敷地約8150㎡に建設する計画。基本・実施設計の委託段階での新施設の延べ床面積は3200㎡程度としている。2023年度に本体工事に着手し、25年度の開所を目指す。
また、避難所としての機能を有する新町防災アリーナが4月1日に供用開始された。屋上にはヘリコプターの緊急離着陸場も整備され、緊急時における新町地域における防災拠点としての役割が期待される。
【藤岡市】
旧公立藤岡総合病院跡地に新設する複合施設建設に向け、実施設計を佐藤総合計画(東京都墨田区)に委託した。複合施設は藤岡942-1の敷地に建設。整備する保健センター、ホール、図書館、プレイルームはそれぞれ平屋で、4棟合わせた床面積は5300㎡を想定している。各棟は接続させ、利用者が一体的に利用できるよう配慮する。工事は23~25年度の3カ年で進め、25年度中の完成を目指す。
【富岡市】
上黒岩地内にある北部運動公園(もみじ平総合公園)の再整備工事に着手した。初弾工として東ゾーンに整備する水遊びエリアやAエリアの遊具設置工事を発注。23年度はBエリアの遊具設置工事や北ゾーンのテニスコート新設工事のほか、西ゾーンに整備するスケートボードパークの設計、東ゾーンにあるロングスライダーの更新工事などが予定されている。
【安中市】
安中高校跡地(安中2-2926-1)に建設する新庁舎の延べ床面積は7200㎡程度を見込む。基本計画・基本設計業務は石本建築事務所(東京都千代田区)が受注。基本設計は23年3月までにまとめる予定。4月から実施設計へと移り、11月には旧安中高校校舎の解体工事を計画する。24年3月~6月に新庁舎建設工事の業者選定を行い、7月から工事着手、25年度中の工事完了を目指す。
【上野村】
役場庁舎検討委員会では既存庁舎が抱える課題や今後の整備スケジュール、庁舎に必要な機能や役割などについて話し合いを行った。委員会では建て替える方針を決めたほか、避難所機能や防災機能を備えた庁舎を整備するべきなどの意見が出された。