国土交通、総務、文部科学、厚生労働、農林水産、経済産業、防衛の7省が社会資本メンテナンスの優れた取り組みや技術開発を表彰する、第6回インフラメンテナンス大賞表彰式が13日に国交省で開かれた。195件の応募の中から選ばれた各省大臣賞、特別賞、優秀賞の計37件へ表彰状が授与された。各省は今後、受賞案件の取り組みを全国へ普及・展開していく。
主催者を代表して斉藤鉄夫国交相は、受賞者にお祝いの言葉とともに、インフラメンテナンスの現場で優れた活動や技術開発を進め、顕著な功績を挙げたことに敬意を表した。昨年12月に笹子トンネルにおける天井板崩落事故から10年が経過した。国交省では「事故の翌年を社会資本メンテナンス元年と位置付け様々な取り組みを進めてきた。一方、特に小規模な地方公共団体においてはインフラメンテナンスに関する体制や予算に制約があり予防保全への本格的な転換が不十分な状況がある」とし、点検や修繕など幅広い場面で「新たな技術を積極的に導入していくことが非常に重要」と話した。さらに、関係各省と緊密の連携しながら、優れた取組や新技術の活用を促進し「持続可能なメンテナンスの実現に向けて取り組みを進めていきたい」とあいさつした。
なお、第7回からは環境省が新たに参画することも明らかになっている。