第7回目は県北地域の2023年主要事業。日立市では大型商業施設リニューアルに向けて改修やテナント誘致を推進。4月下旬のオープンに向けて準備を進める。北茨城市では、旧磯原中学校跡地に(仮称)子育て支援住宅や公園の新設を計画している。大子町では、常陸大子駅周辺の市街地において公園・イベント広場や排水処理施設、交流拠点の整備に着手。空き地活用に向けた方針も定めていく。常陸大宮市は民間活用によるアウトドア施設再整備を本格始動させる。
【大型商業施設リニューアル(日立市)】
JR日立駅前の大型商業施設リニューアルに向けて施設内装や周辺道路などの改修を進めている。合わせて、補助金を活用したテナント誘致も本格化させていく。後継テナントとして「無印良品」と「いばらきコープ」の出店が決まっている。
生活雑貨などを扱う無印良品は本館1階で売り場面積が約2640㎡で計画。店舗規模は県内でも最大級となる。いばらきコープについては本館地下1階、売り場面積約2000㎡を予定している。2店舗ともに市内への出店は初めて。
【旧磯原中跡地を活用(北茨城市)】
(仮称)子育て支援住宅の建設や公園整備を計画している。住宅は民間事業者による設計・建設のほか、管理および運営を委託する。2月末にも事業者を選定し、同年4月から設計や敷地調査、建設工事に取り掛かる。
住宅の概要は1戸あたり70㎡以上、総戸数15戸以上の規模を計画。付属施設は駐車場・駐輪場、給水設備(貯水槽、ポンプ施設)、浄化槽など。外構ではごみ置き場、外灯、フェンス、植栽などを想定している。
公園規模は約3000㎡を計画。休憩所(400㎡)や公衆トイレ(約20㎡)なども備える。3月末までに実施設計をまとめ、工事に向けた手続きを進めていく。
【常陸大子駅周辺地区まちづくり(大子町)】
中心市街地(59ha)において公園・イベント広場や排水処理施設などの整備を進めていく。新たな交流拠点の整備では基本設計に着手。順調に進めば23年度にも工事に取り掛かる。まちなかの空き地活用では2カ所を選定。年度内に有効な活用方法の方針を定める。都市再生整備計画による全体事業費は8億6100万円。計画期間が2021~25年度まで。
【アウトドア施設再整備(常陸大宮市)】
民間活用によるパークアルカディア(山方5858―13)の再整備・運営を進めていく。市ではこのほどダイブ(新宿区)の提案を採用。既存ケビン13棟をグランピング仕様に改修するほか、アスレチック広場や運動広場などへのテント新設を挙げている。
今後は基本協定を締結し、協議などを通じて整備内容の詳細をまとめていくほか、市が策定を進めているリノベーション基本計画と合わせて検討していく。