県北信建設事務所が進める長瀬横倉停車場線・栄村百合居橋架け替え事業で、いよいよ上部工が公告となる。18日の県建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格を決めた。入札方式は技術提案型総合評価落札方式を採用。2月2日の県総合評価技術委員会で価格以外の評価点を決めた後、同月上旬にも公告する。資格総合点数条件は鋼構造物863点以上。地域要件は設けない。発注規模は税込み予定価格5億円以上。
千曲川に架かる百合居橋の架け替えは、東日本台風災害で被災した百合居地区における治水対策の一環。河川災害復旧助成事業として、付近の堤防整備と併せて実施している。
新橋は既存橋の上流側に架設。2径間連続非合成鋼箱桁橋で、橋長160.3m、幅員6(9.5)m、鋼重量741t。本工事で工場製作工と架設工を一括発注する。入札書等の提出期限は3月上旬の予定。工期は約810日(債務負担行為設定済)で、完成予定は2025年8月。着工は、県議会6月定例会での契約承認後となる。
入札参加者は、鋼橋上部工(新設または拡幅)の実績があり、かつ鋼橋上部工の製作工場を有すること。技術者要件で1級土木施工管理技士(国土交通大臣特別認定者を含む)または技術士建設部門(鋼構造及びコンクリート)の配置を求める。
技術提案型総合評価落札方式は、総合評価点100点のうち価格以外の評価点を30~50点の範囲で設定する。最近では昨年11月に飯田建が公告した大鹿村落合のトンネル工事で採用しており、この時の価格以外点は、技術提案の評価点30点、簡易型の評価点7.25点の計37.25点だった。
なお下部工は2件に分け、昨年に発注済み。7月に契約したP1、A1工区は北野建設(長野市)の施工により24年6月に完成予定(税抜き落札価格8億6550万円)。8月に契約したA2工区はフクザワコーポレーション(飯山市)の施工により今年7月に完成予定(税抜き落札価格1億2225万円)。
■関連の築堤、道路工3件も2月
また、河川災害復旧助成事業による千曲川の築堤工2件と道路工1件も2月の公告を予定。いずれも入札方式は総合評価落札方式(工事成績等簡易型)で、築堤工2件は一抜け方式を採用する。3件とも参加基本要件は土木一式1007点以上、北信地域振興局管内本店。発注規模は税込み予定価格1億6000万円以上5億円未満。
3件の概要は次のとおり。◆箇所名=概要
◆箕作~月岡1工区=築堤工L150m:盛土工V1万1000m3、護岸工A2600㎡、樋管N1基、工期480日(債務負担行為設定済)※一抜け方式、価格以外の評価点14点
◆箕作~月岡2工区=築堤工L100m:盛土工V1万m3、護岸工A2100㎡、樋管N1基、工期450日(債務負担行為設定済)※一抜け方式、価格以外の評価点14点
◆箕作~月岡3工区=道路築造工L150m、迂回路築造工L200m、水路工L100m、工期330日(債務負担行為設定済)※価格以外の評価点12点