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茨城県龍ケ崎市

9月議会案件視野/新コミセン2カ年施工

2023/01/26 日本工業経済新聞(茨城版)

 龍ケ崎市は新長戸コミュニティセンター建設事業で、7月ごろに一般競争入札を公告する。開札は8月ごろとなり、9月の定例議会で本契約の承認を得て、10月ごろに着工したい考え。工期については10カ月程度を見込んでおり、2023~24年度の2カ年継続費を設定する。24年の夏に完成が目標。発注形態は協議中で、建築、電気、機械、外構を分離発注とすることも視野に入れている。既存の長戸小体育館改修も23年度に予定する。別途発注とするかは検討中。

 現在の長戸コミュニティセンター(高作町162―9)は、老朽化が進行しており、進入路が狭く、駐車場の台数も少ないことから、15年3月に閉校した近接地の旧長戸小学校跡地(半田町55)へ建て替えることとなった。

 概算工事費は2億6347万6343円としていたが、物価上昇などの影響を受け増額となる見込み。23~24年度の2カ年継続費を設定し、23年度は1億7790万9000円を配分する予定。既存の長戸小体育館の改修費は3000万円を試算する。

 新しいセンターはS造平屋建て、528・91㎡を想定。敷地面積は3814・12㎡。東側に多目的室、南側に事務室、会議室、調理室、西側に和室2室を配置。トイレについては男子(小4、大2)、女子(5室)に加え、多目的トイレも設置する。

 多目的室に関しては、まいん「健幸」サポートセンターで実施しているストレッチやヨガ、音楽に合わせた有酸素運動といった健康体操に対応できるように、鏡や音響設備などを整備し、スタジオ機能を持たせる。

 外構では、建物の北側外部に芝生広場を設ける。駐車場は34台分整備。門扉は既存の長戸小のものを再利用する。そのほか、フェンスの設置も予定している。

 跡地となる長戸コミュニティセンターについては、新施設供用開始後に解体する。23年度に解体実施設計に着手し、同年度中に解体。老朽化が著しい埋蔵文化財収蔵庫を整備することを基本に跡地活用方針を決定し、24年度に収蔵庫の実施設計と建設工事を進め、25年度の供用開始を目指す。

 基本設計を担当した秋山建築設計事務所(龍ケ崎市)が、6月ごろまでに実施設計(新センター建築・旧体育館改修)をまとめる。

 なお旧長戸小の校舎については、大昭建設(龍ケ崎市)が解体。体育館(1977年度築、S造平屋、557㎡)は避難所として活用するため残しており、別途改修工事を行う。照明LED化、トイレ改修、玄関へのスロープ設置などを予定。

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