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国土交通省利根川水系砂防事務所,その他記事(公共)

利根水系砂防事務所は片品上流第二砂防堰堤工事に着手

2023/01/28 群馬建設新聞

国土交通省利根川水系砂防事務所は、片品村戸倉地先の片品上流第二砂防堰堤で本堰堤工事を3月ごろに一般競争入札で公告する。工事発注規模は2~3億円。設計は八千代エンジニヤリング(東京都台東区)、修正設計をパシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)がまとめた。

本堰堤は不透過型の重力式砂防堰堤で、堤長83m、高さ17mの規模。工事はコンクリートの河床部分の建設がメインとなり、掘削ののちに厚さ24m、幅30m、高さ3m程度の工事を予定している。コンクリートボリュームは約1800立方m

発注する工事は2023年から24年度の国債工事で、工期は20カ月となっている。本堰提の工事後は、25年度~26年度に前庭保護工として、水たたきと副堰堤の建設に着手する。水たたきは横幅20m、長さ30m、厚さ2・7m。副堰堤は堤長36m、高さ6m。27年度から本堰堤の仕上げに着手し、28年度で事業完了を目指す。

21年度から22年度にかけて沼田土建(沼田市)が伐採工と工事用道路延長140mを整備した。

片品川の流域は日光白根山の脆弱な火山性地質に覆われており、急峻な地形のため、山地崩壊などによる土砂生産が著しく、川床に多量の不安定土砂が堆積している状態。

砂防堰堤の建設を予定しているのは、特に土砂流出が激しい箇所となっている。片品川本川の河床内に存在する不安定土砂の二次移動を防止し、渓岸浸食による土砂流出の抑制や洪水流を安全に流下させることを目的に整備が計画された。川沿いには国道401号のほか、下流に尾瀬ぷらり館(戸倉736ー1)や想い出橋、尾瀬第一駐車場(戸倉766)などの保全が必要な施設が点在している。

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