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栃木県矢板土木事務所

矢板土木 408号宇高BP3期工区、JRと協定、跨線橋下部着工へ、上部製作を県、地盤改良工発注

2023/02/01 栃木建設新聞

 県は国道408号宇都宮高根沢バイパス3期工区(高根沢町)1300mの整備で、今年度末までに地盤改良工2件を発注するほか、JR東日本と変更協定を結びJR東北本線跨線橋の下部着工に備える。跨線橋は上下線セパレート形式で南進の上り線が橋長50・9m、北進の下り線が51・7mの単純細幅鋼箱桁橋(合成床版)。下部工は箱式橋台4基(場所打ち杭φ1500㎜、延長12~13・5m)。杭は各橋台に20~25本打設する。県矢板土木事務所によると、架設は下り線を先行、下部工と上部架設をJRに委託、上部製作は県が担当する。機電停止の必要性から跨線橋架設には3カ年を見込んだ。

 跨線橋架設は鉄道営業時間制約の中、高規格クレーンを使い短時間で一括架設する。23年度に下部工橋台4基、24年度に下り線上部、25年度には上り線上部を架設する計画。

 宇都宮高根沢バイパスは宇都宮市野高谷町~高根沢町宝積寺を結ぶ延長約6600m。矢板土木管内は約1900m。主要地方道宇都宮那須烏山線鷺ノ谷交差点から南の1期と2期工区約5300mは暫定2車線で供用。

 残る4車線拡幅や野高野・宇都宮テクノ街道交差点との立体化を進めている。3期工区は鷺ノ谷交差点から国道4号鬼怒グリーンパーク入り口を結ぶ区間。

 ルートは宇都宮市側が高く、国道4号側が低い形状。鷺ノ谷交差点から4号へ向かい切り通しのJR線の上部を跨線橋で横断した後、切り土と盛り土によって4号に接続する。

 3期工区のうち地盤改良工事は跨線橋の北側200mと南側の町道348号線分岐部100m区間を実施。北側は指名競争で3月までに2件を発注。深層混合処理工法を採用し各300本を施工する。南側は今年度50mに着工、23年度に残る50mと盛り土工事を発注する見通し。

 200m区間にはJR宝積寺駅へアクセスする町道375号線が高い位置を通り、バイパスが町道の下を通る。375号線に橋梁を架設し、バイパスと連絡するハーフ形式のランプを設置。ランプは北進する本線(下り線)から町道、町道から南進する本線(上り線)に接続する。

 375号線の橋梁は橋長44・5m、幅員16・8mのPCポータルラーメン橋。車道部は3m×2車線、路肩1・5m×2。両側に3・5mの歩道を設ける。下部工は逆T式橋台2基(回転杭φ1000㎜、延長13・5m)。杭は12本ずつ打設する計画。

 町道橋付近では西側に道路を切り回す予定。町道部の工事は跨線橋の架設と同時期を見込んだ。

 3期工区の標準幅員は22m(車道3・5m×4)。東側に3・5mの歩道を設け、4車線の完成形で整備を進める。

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