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茨城県常総市

27年度拠点校開校へ/石下東地区3小学校集約

2023/02/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 常総市は石下小、玉小、豊田小を、2027年度に集約する目標を設定。石下東側地区拠点校として新築を視野に検討していく。今後は保護者との意見交換会を経て、集約先を決定。統合準備委員会を設置し、統合の詳細を設定していく。適正配置実施計画では、五箇小と大生小の統合を22年から5年以内で進める。24年度までには保護者の合意を得る予定だ。統合後の校舎については利活用を検討。また、鬼怒中と水海道中の統合時期を、25年4月に変更した。 石下小、玉小、豊田小の集約については、27年度を目標とすることとした。石下東地区に新たな拠点校を新設する方針を軸に、石下小への集約などを視野に協議を進めていく。

 石下小は3校のなかでは児童の収容力が高く、石下東地区の中心部に位置している。集約候補先としては有力だが、老朽化が進み、27年度には築50年を超える。老朽化の課題を解決するため、拠点校新設の声も挙がっており、財政状況を鑑みて協議していく方針だ。今後は、保護者との意見交換会等を開催。合意を得られれば、統合準備委員会を設置し、具体的検討を行う。統合後の37年度には、児童数385人、12学級を見込んでいる。 石下小はRC造3階建て、延べ床面積4491㎡。体育館(S造平屋床面積993㎡)を有し、敷地面積2万6180㎡。玉小がRC造2階建て、同1887㎡。体育館(S造平屋床面積580㎡)を備え、敷地面積が1万4724㎡。豊田小はRC造3階建て、同1932㎡。体育館(S造平屋床面積580㎡)を有し、敷地面積1万3096㎡となっている。

 五箇小と大生小の統合は、統合先を大生小として5年以内の統合を目指す。今後は意見交換会を予定。24年度までに合意形成を図り、統合準備委員会を設置する。

 統合後の校舎利活用に関しては、校舎を残していきたい意向がある。校舎については、耐震補強済。ネットワークを完備している。方針としては、民間を含めた利活用について模索していく。4月に統合となる大花羽小の校舎は、常総市シルバー人材センターが活用を検討。職員室が事務所、教室を作業場として、小学校設備をそのまま使用する。

 鬼怒中を水海道中へ統合する時期については、24年4月から25年4月に変更となる。変更理由には、保護者からの意向が強く、市長が変更を決定。集約後は、現在の水海道中校舎をそのまま使用する予定だ。

 25日に今年度初めてとなる適正配置委員会を開催。「石下小に収容力があるが、改修より新築が望ましい」や「小学校はその地区のシンボル。利活用につなげたい」など意見が挙がる。

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