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新潟県南魚沼市

基本設計は山下テクノス、健診施設を移転新築

2023/02/02 新潟建設新聞

 南魚沼市は健診施設等建設工事基本設計業務について公募型プロポーザルによる選定を行い、山下テクノス(東京都)を契約候補者とした。プロポ参加者は同者のみだった。履行期間は、市議会で2023年度への事業繰越を諮り、議決の場合は6月ごろの完了予定。見積限度額は3842万3000円。事業の基本計画案も同者が担当した。


 23年度当初予算には実施設計業務委託費を盛り込む。建設工事は早ければ23年度末に着手する見通しで、24年3月から26年2月ごろまで約22~24カ月間の工期を想定している。新施設のオープンは26年4月を予定。

 場所は六日町636-2他地内(南魚沼市民病院敷地)で、敷地面積は約1万4000㎡。構造は基本設計で決定する。計画では3階建て、延べ床面積約4700㎡規模を想定。地域資源を活用する「雪冷房」を導入するほか、積極的にZEB対応を検討する。工事費は外構やZEB設備含めて約25億円。

 1階を屋根付き駐車場や貯雪スペース、玄関口とし、2階に健診施設兼避難所、健康づくり・介護予防機能を設置、3階は交流所兼避難所、食堂・厨房、運動施設兼避難所などの配置を検討している。

 整備スケジュールでは、立地適正化計画の策定が完了(24年3月ごろを予定)し、同計画に基づく交付金内示を受けた時点で工事入札を実施したい考え。並行して6月までに基本設計を進め、7月から24年3月までに実施設計を策定する。24年5月までに建設工事の仮契約、市議会6月定例会で本契約の承認を諮る。

 23年度末から24年度春に予定する新施設建築工事に先行し、市民病院敷地内で駐車場の増設工事を予定している。駐車場増設・外構工事は約2億円の事業費を見積もる。

 医療機器・什器類の購入は建築工事期間中の25年4月に機器選定、同年6月に業者選定を行い、工事完了の26年2月に機器設置を行う。購入予算は約6億円を想定する。

 市が22年6月に策定した「医療のまちづくりに関する骨太の全体計画」では、医療資源の再編として市内医療施設の体制を見直すとした。ハード面対策の一つとして、老朽化した現在の健診施設「健友館」の次期施設となる新健診施設を整備する。市民病院の敷地内に設置することで各医療施設の連携を最大限に活用する。

【健診施設の計画地】

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