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国土交通省品木ダム水質管理所

品木ダム水質管理所はダムの浚渫工事を計画

2023/02/02 群馬建設新聞

国土交通省品木ダム水質管理所は品木ダム(中之条町入山)の浚渫工事を年度内に一般競争入札で公告する。規模は2億円から3億円で、余裕期間制度の活用を予定している。

品木ダム水質管理所では湯川・大沢川・谷沢川の3河川で石灰石粉を投入する中和事業を実施している。品木ダム上流の草津中和工場(草津604-1)および香草中和工場(草津町草津白根国有林158)で、汲みあげた水が流れる管に石灰石粉を投入し、酸性の強い川の中和を行っている。中和の際に発生する中和生成物をダムに貯め、堆積した中和生成物や河川からの土砂を浚渫することでダムの容量を確保するもの。

工事は浚渫工事2万5000立方m、固化処理は1万2000立方mを見込んでいる。浚渫船でダム湖の堆積物を浚い、圧送船で湖上に浮かべた管で脱水機場へポンプ圧送する。脱水後は脱水ケーキをセメント系固化剤で固化処理を行い国土交通省が管理する処理場に埋め立てる。なお、実施規模については現在も検討中で、発注時に増減する可能性もある。

品木ダムの規模は◇堤高43・5m◇堤頂長106・5m◇堤体積5万2000立方m◇総貯水量166万8000立方m◇有効貯水容量127万3000立方m◇堆砂容量39万5000立方m◇堆砂面EL895m-。

なお、工事で使用する浚渫船や圧送船、脱水機場は貸与する。工事は船の保守点検保持をしながら進める。浚渫工事は毎年実施しており、22年度は東亜建設工業(東京都新宿区)が担当した。

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