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整備の可能性を検討/八田地区にスマートIC

2023/02/03 山梨建設新聞

 県では、中部横断自動車道における八田地区へのスマートICおよび増穂~双葉間の4車線化整備について検討を進める。スマートIC整備の動きとして、これまでに県や周辺自治体による勉強会を実施。4車線化整備では白根~双葉間の早期整備を国に働きかけていく。6日に開会した県議会の代表質問で県が答弁したもの。

 スマートICの整備は、周辺地域の産業や経済の活性化に大きく寄与する。中部横断道の南アルプスICの隣接地には大型量販店のコストコが進出を決めた。これにより周辺道路への交通渋滞が想定され、周辺住民の生活に支障が生じる可能性もある。議員からは、南アルプスICへの交通集中を緩和するため、八田地区へのスマートIC整備を求めた。整備の動きとしては、これまでに県や周辺自治体による勉強会の中で検討が進められている。

 八田地区へのスマートIC整備について県は、構造が大規模なため多額の費用を要し、現状では利用交通量が少ないなどの課題を挙げている。

 県県土整備部の飯野照久部長は「南アルプス市や韮崎市、甲斐市と勉強会を立ち上げて、利用交通量を増やすための新たな利活用策を検討している。今後も引き続き、新たな工業団地の進出など、周辺地域の開発状況を勘案しながら、3市と連携したスマートIC整備の可能性を検討していく」と答弁した。

 また、4車線化の整備では、国による事故防止の観点から、優先整備区間に指定されている白根~双葉間について、早期整備を国や関係機関に働きかけていく方向としている。

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