2日に開かれた県総合評価技術委員会で、北信建設事務所が発注する長瀬横倉停車場線・栄村百合居橋架け替え事業の橋梁上部工について意見聴取が行われた。入札方式は技術提案型総合評価落札方式で、価格以外の評価点は40点に決定。このうち技術提案点に30点を配点する。公告は来週半ばに行われるもよう。議会議決案件で、発注規模は税込み予定価格5億円以上。
千曲川に架かる同橋の架け替えは、東日本台風災害で被災した百合居地区における治水対策の一環。河川災害復旧助成事業として、付近の堤防整備と併せて実施している。
新たな橋梁は既存橋の上流側に架設。2径間連続非合成鋼箱桁橋で、橋長160.3m、幅員6(9.5)m、鋼重量741t。今回の工事で工場製作工と架設工を一括発注する。工期は約810日で、完成予定は2025年8月。着工は、県議会6月定例会での契約承認後となる。
入札参加資格は鋼構造物863点以上で、鋼橋上部工(新設または拡幅)の実績があり、かつ鋼橋上部工の製作工場を有すること。地域要件は設けない。また、技術者要件で1級土木施工管理技士(国土交通大臣特別認定者を含む)または技術士建設部門(鋼構造及びコンクリート)の配置を求める。
価格以外点40点の内訳は、企業評価で技術提案点30、工事成績3、同種工事2、優良表彰0.25、地域要件1、労働環境1、CCUS0.25、ICT活用0.25。技術者評価で実績等1、継続教育0.75、ICT活用0.5。技術提案は「施工計画」(①工程管理に関する技術的所見②施工上の課題に関する技術的所見)と「技術提案」(鋼材およびコンクリート床版の品質向上に関する具体的な提案)について求める。同種工事は「鋼橋上部工(新設または拡幅)の施工実績」が5件以上で2点、2件以上で1点。地域要件は県内本店に加点する。
下部工は2件に分け、昨年発注済み。24年6月に完成予定のP1、A1工区は北野建設(長野市)、今年7月に完成予定のA2工区はフクザワコーポレーション(飯山市)が施工している。
また、河川災害復旧助成事業による千曲川の築堤工2件と道路工1件も2月下旬の公告を予定。いずれも入札方式は総合評価落札方式(工事成績等簡易型)で、築堤工2件は一抜け方式を採用する。3件とも参加基本要件は土木一式1007点以上、北信地域振興局管内本店。発注規模は税込み予定価格1億6000万円以上5億円未満。