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茨城県つくば市

新年度早期に発注/47億充て給食センター

2023/02/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくば市健康教育課は新桜学校給食センターの建設について、2023~24年度の2カ年で新設工事を進めていく。当初予算案では2カ年継続費(23~24年度)として47億4100万円を設定。新年度早期に発注し、契約議案については6月議会への提案を視野に入れる。稼働開始は25年度が目標。継続費の内訳は、23年度18億9640万円、24年度28億4460万円。また工事監理委託料には2カ年継続費1666万5000円を盛りこんだ。建設予定地では旧給食センター解体が進む。

 旧給食センターの所在地は天王台2―2―2で、筑波大学東側の学園東大通線沿いに位置する。敷地面積は約1万37㎡。現地での建て替えを想定する。

 新給食センターの規模はS造2階建て、延べ床面積3886・44㎡を見込む。最大食数は1日当たり7000食とし、ドライシステム方式を採用する方針。主要室は、事務室や更衣室などの一般区域、荷受け室や冷蔵庫などの汚染作業区域、調理室などの非汚染作業区域などに区分する。

 設備関係では厨房機器をはじめ、空調などを含む機械設備、電気設備、給排水設備、情報設備などを整備する予定。また環境に配慮し、省エネルギー機器を導入する。このほか進入路や外灯、駐車場などの外構整備を行う。

 事業費の内訳は、建設工事費が2カ年継続費47億円(23年度18億9640万円、24年度28億4460万円)。監理委託料が2カ年で1666万5000円(23年度666万6000円、24年度999万9000円)。

 基本・実施設計は柴建築設計事務所・andHAND建築設計事務所JVが21~22年度の2カ年で策定。当初概算事業費を30億円程度としていたが、物価高騰などの影響を受け、約47億円に増額となった。

 旧桜学校給食センターは、解体する給食棟の規模がRC造2階建て、延べ床面積は1349・12㎡。また車庫、倉庫、埋設物、設備関係、樹木などを解体、撤去する。5日には解体工事の一般競争入札を公告した。解体設計は村田建築都市研究所一級建築士事務所(つくば市)が21年度にまとめた。

 新給食センターはつくばエクスプレス沿線開発の人口増加に伴う学校新設へ対応するため、閉所済みの旧施設跡地を活用し、建設を計画。なお新給食センター建設に伴い、老朽化する茎崎給食センターの廃止を予定する。

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