県道路建設課は、日立市内の新たな最終処分場建設に係る新設道路を整備する。全長4~5kmで計画し、2カ所・計1045mとなる(仮称)大久保町トンネルを整備する方針。年度末までに用地測量を委託したい考えだ。スケジュールは流動的だが、設計や用地測量後に用地買収に着手。買収後、工事を開始する流れ。処分場の供用開始と同時の道路完成を目指して取り組む。加えて、県高萩工事事務所がトンネル部を除く新設道路の詳細設計を近く委託する見通し。
(仮称)大久保町トンネルは、常磐道路上流部950mと常磐道下流部95mで計画。工法や詳細な延長などは、設計で固めるため現時点で未定だが、(仮称)真弓トンネルや本山トンネルなどと同程度を想定する。
新たな搬入ルートとなる新設道路は、幅員8mの2車線。山側道路から県道日立常陸太田線までを結ぶ4~5kmで計画している。新設道路には、大みか町6丁目交差点から山側道路を通って入るほか、中丸団地入口付近の通学路との交差部分が立体交差を検討。パシフィックコンサルタンツ(千代田区)による予備設計が進む。
新たな産業廃棄物最終処分場は、日立セメント太平田鉱山跡地(日立市諏訪町地内)に整備するもの。施設には、オープン型最終処分場の施設構造形式を採用。埋立地面積約9・8ha、埋立容量約244万立方mを想定する。浸出水処理施設(約4000㎡)の処理能力は平均400立方m/日・3万300立方m程度を計画する。建設費については、約230億円。国の産業廃棄物処理施設整備交付金などを活用する。