市川市は15日開会の2月定例会に、2023年度当初予算案を上程する。一般会計は、前年度と同額の1668億円。普通建設事業費は、前年度当初比28・5%減の69億8855万3000円となっている。大洲小学校校舎増築工事に総額7億8000万円、斜面緑地崩壊対策事業に総額5億2000万円の3か年継続費を設定。さらに、急病診療・消防出張所など外壁・屋上等改修工事に総額2億7000万円、排水路整備事業に総額2億2000万円の2か年継続費を定めている。クリーンセンター整備事業に20億5317万6000円、また下水道事業会計で公共下水道整備事業(雨水・汚水)に96億2139万7000円を計上した。
大洲小学校校舎増築工事は、児童が急増する見込みであることから、普通教室等の不足を解消するため、新たにS造2階建ての仮教室棟を整備するもの。23年度に設計施工一括で発注し、24年度に基本・実施設計および準備工事、25年度に建設・外構工事を行う方針。継続費の年割額は、23年度0円、24年度3億1200万円、25年度4億6800万円。
クリーンセンター整備事業では、次期クリーンセンター整備および運営に係る事業者選定を進めるほか、施設建設資金のための基金の積み立てを行う。また、現クリーンセンターの維持保全として、炉内耐火物の更新などの修繕を行う。予算額の内訳は、発電機更新修繕5億9950万円、長期整備計画修繕3億2400万円、次期クリーンセンター整備運営事業者選考委員報償22万8000円、同選定支援委託2035万8000円、一般廃棄物処理施設建設等基金積立11億909万円。
一般会計ではそのほか、斎場施設整備事業14万6000円、公共施設整備基金設置15億270万5000円、保育園整備計画事業8億9139万9000円、介護施設等整備事業1億3203万7000円、介護施設等開設準備事業7944万2000円、介護予防センター改修工事等1億3436万円、スポーツ施設整備事業9450万円、行徳公会堂天井等改修設計業務委託5870万円、国府台公園内倉庫改修設計等業務委託500万円、崖地等崩壊対策事業5億5900万円、防犯灯設置事業1億8734万3000円、避難所環境整備事業1億6270万9000円、公園施設維持管理事業11億9014万2000円、八幡分庁舎建て替え事業5億9354万2000円、地域コミュニティゾーン(ぴあぱーく妙典)整備事業3億8080万円、橋梁長寿命化計画事業2億7850万円、都市計画道路市川鬼高線号整備事業8605万円、学校給食室環境改善事業4456万7000円などを確保する。
債務負担行為は▽道路拡幅用地取得(23~25年度)=9400万円▽都市計画道路市川鬼高線用地取得(23~25年度)=1800万円▽北方保育園家屋等事前調査業務委託(23~24年度)=800万円▽クリーンセンターごみクレーン等修繕(23~24年度)=7億5800万円▽クリーンセンターバグフィルター制御盤修繕(23~25年度)=6300万円――など。
下水道事業会計は収益的支出が前年度当初比3・2%増の88億2047万8000円。資本的支出が同5・7%減の137億952万2000円。
公共下水道整備事業では、浸水対策として市川南ポンプ場建設工事を進めるとともに、市川南地区の約130m、高谷・田尻地区の約90mの雨水管渠整備を実施。さらに、未普及対策として第5―1処理分区など10処理分区の汚水管渠布設工事を行う。整備面積約39ha、整備延長約14・3km。
下水道総合地震対策事業に3億1200万円を計上。下水道総合地震対策計画に基づき、既設管路施設4㎞の耐震化工事を行うほか、塩焼小学校にマンホールトイレ6基を整備する。