坂東市は、藤田住宅など市営住宅10棟を2023~32年度にかけて改修する計画を打ち立てた。10年間で総事業費2億3420万円を見積もる。外壁塗装を中心に、受水槽更新などを行い、長寿命化を図る。特に24~26年度に事業が集中。藤田住宅では、24年度に事業費3900万円を充てて貯水槽更新を計画。さしま住宅は、25年度に給湯設備交換を見込む。藤田住宅、さしま住宅については33年度以降も改修計画を描く。また、辺田山中住宅は32年度までに用途廃止となる。
藤田住宅(岩井地内)は24年度にA棟の貯水槽を、D~G棟で使用している貯水槽につなげる。設計から発注、完了はすべて年度内で計画。A棟の貯水槽は現在屋上にあり、解体および屋上防水工事、給排水管の設置を行っていく。以降、26年度D棟、27年度E棟、29年度F棟、30年度G棟と古い順から外壁改修を進める。総事業費は32年度までに1億4920万円を予定する。
さしま住宅(沓掛地内)では、25年度にA棟の給湯器交換を実施。3カ所がバランス釜タイプの給湯器で、浴室内に設置している設備を屋外に取り付ける。B・C棟は外壁改修を行い、B棟が28年度、C棟は31年度を予定している。事業費は32年度までに8500万円を試算する。
藤田住宅はA~G棟で構成。敷地全体が2万1150㎡を有する。構造が全てPC造3階建て。延べ床面積については▽A棟=1156・55㎡▽B・C棟=651・70㎡▽D棟=1717・76㎡▽E棟=1716・64㎡▽F・G棟=1610・35㎡-。
さしま住宅がA~C棟で敷地面積4267㎡。構造がPC造3階建てで、A棟の延べ床面積は807・45㎡。B棟は同833・14㎡。C棟が982・57㎡となる。
改修は「市営住宅長寿命化計画(改定案)」に基づくもの。23年度~32年度にかけて、各年度1棟ずつ改修をする方針。基本的には設計から工事完了まで単年度で執行する予定。また、33年度以降も改修工事は継続し、42年度までに総事業費2億5870万円を見込んでいる。
辺田山中住宅(辺田地内)は、32年度までに用途廃止となる。1974築で老朽化も進んでおり、計画改定でコスト平準化を図るため廃止を決定した。構造はPC造2階建てで、4棟有する。延べ床面積は、230・85で4棟統一している。現状入居者がいる状態なので、解体等については未定。32年度までに入居者との交渉を図っていく。32年度以降に土地・建物の利活用について検討する方針だ。
なお、藤田住宅については、19年~22年度に外壁、浴室改修と手すり設置を実施した。