真岡市の石坂真一市長は8日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比8・7%増の370億6000万円。普通建設事業費は66億1193万4000円。総合運動公園、複合交流拠点に加え、学校給食センターの整備費16億1935万円を盛り込んだことから76・2%の増加。学校給食センターは第1で移転改築工事、第2で厨房設備増強工事に着手。荒町・田町地区中心市街地リノベーションの測量調査費を措置した。新産業団地は特別会計に事業費9億760万円を計上。造成工事を本格化させる。(2面に予算額)
第1学校給食センターの整備は14億9507万円。建設地は芳賀地区広域行政事務組合南側(下籠谷4396ほか)。21年度に調理食数1日5000食程度(アレルギー食100食程度)の条件で設計に着手した。23~24年度継続費に約31億円を設定し、工事を進める。
第2学校給食センター(大根田)の整備費は1億2428万円。厨房機器更新をメーンにアレルギー食対応の調理機能を設ける工事を23~24年度の2カ年で実施。継続費約2億円を設定する。
総合運動公園は3期工事の整備に7億1840万円。24年秋の供用開始に向け、硬式兼軟式野球場の外野席、LED電光掲示のスコアボード、夜間照明設備、外周部の防球ネットなどを発注する。
新産業団地は第1工業団地南地区(寺内、約21・4ha)。用地買収が進捗し造成工事を本格化させる。地区の道路整備に9520万円を別途計上した。
土地区画整理推進費は1億1625万円。このうち荒町・田町で都市計画道路中郷八木岡線の拡幅事業に併せて沿道区画を整理するため、測量調査業務を委託する。
中心市街地の空き店舗を活用したまちづくり拠点整備に600万円。地域公共交通計画中間モニタリング調査業務に412万8000円を措置。
市役所北側で3月に着工する複合交流拠点施設は16億7734万円。施設はS造3階建てで1階は地域交流ゾーン、2階は子育て支援センターや子ども図書室・広場などの子どもゾーン、3階は図書館ゾーン。市初のDBO方式で事業者は清水建設関東支店を代表企業とするグループ。
いがしらリゾート農業拠点施設整備事業は4625万円。アグリーゾーンの整備に3576万6000円を充て駐車場を整備する。
スマート農業導入支援では、無人農業機械の位置情報が補正できるRTK基地局整備に向けた情報通信環境整備計画策定に500万円。
消防会館2カ所の建て替え設計と消防ポンプ車の更新に2575万9000円。合葬墓地整備に7358万7000円。
基盤整備の継続事業は亀山北土地区画整理3億2572万円、中郷・萩田土地区画整理4686万円、公園整備3400万円。
道路整備のうち新設改良が6億587万円、市道維持補修3億3900万円、側溝整備2000万円。市営住宅管理3027万円、住まいの耐震性向上推進2517万円。
都市計画マスタープラン見直し898万7000円、ハザードマップ改訂業務106万円など。
水道事業会計の資本的支出は8億5026万6000円(前年度比23・9%減)。配水設備拡張事業費は2億3141万6000円。配水設備改良事業費は2億4045万7000円。石法寺浄水場4号送水ポンプ、久下田浄水場3号取水場機械・電気設備、導水管の更新などを実施する。
下水道事業会計の資本的支出は公共下水道16億6727万3000円(40・7%増)、農業集落排水事業2億3715万7000円(8・1%減)。
公共下水道の管渠建設事業費は3億9450万6000円。公共下水道事業は中郷・萩田や未整備地区の汚水管渠布設などのほか、新産業団地の調整池や雨水管渠布設工事を実施。処理場建設改良費は3億5000万円。水処理センター再構築長寿命化事業を推し進める。
下野市予算案、天平の丘整備に1.3億円、新産業団地適地で調査費
下野市の坂村哲也市長は8日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計の規模は前年比1・1%増の263億5000万円。普通建設事業費は6・4%減の21億6305万円(構成比8・2%)。市道維持管理に3億1610万9000円、市道大規模修繕に2億9600万円、天平の丘公園周辺施設整備に1億3949万8000円、南河内東公民館改修に9818万6000円、道路構造物長寿命化に9550万円、通学路安全対策に8861万円を配分。石橋・小金井駅周辺都市核形成整備の事業化を検討するほか、新規産業団地整備に向けた工場適地調査に着手する。(2面に予算額)
石橋・小金井駅周辺整備検討には、都市計画総務事務費3034万5000円を充てる。民間事業者へのアプローチ方法や事業フレームを検討。工場適地調査は商工業振興費9943万2000円を配分し検討。雇用促進につながる新産業団地の候補地を探る。
市道維持管理は路面の性状を調査し市道や駅前広場、街路樹を適正に管理。市道大規模修繕は大型交通量の増加や経年劣化により損傷が進行している1~2級幹線道路の舗装を補修。広範囲に機能が劣化した数路線を選び、大規模舗装修繕工事を計画的に実施する。
天平の丘公園周辺施設整備は、開園から30年以上が経過した各施設を再生。西駐車場の駐車枠白線の更新とともに連絡路を整備。公園中央部に立地する研修管理棟の秋山亭西側の老朽化したトイレを改修する。総面積27haを有し、段階的に整備していく。
南河内東公民館は空調改修6582万8000円、照明LED化3235万8000円。通学路安全対策は市道2-1号線に5675万円、市道2-29号線に1818万2000円、市道2-10号線に987万8000円、グリーンベルト設置に380万円。
道路構造物長寿命化は市が管理する橋梁、横断歩道橋、アンダーパス、街路灯、標識を道路法の規定に基づき点検。点検結果は長寿命化修繕計画に反映。順次予防保全型の修繕工事に着手し、道路構造物の長寿命化と財政負担の平準化、縮減を図る。
県土地開発公社が事業主体のしもつけ産業団地整備(下坪山、花田、絹板)は2億8159万円。団地面積33・3ha、分譲面積24・3ha、6区画を販売する。市は基本協定に基づき、雨水排水施設を整備する。事業期間は22~24年度。
北関東自動車道スマートIC整備(上古山、下古山)は1億9890万円。北側進入路の築造工事、事業主体のNEXCO東日本への整備負担金。産業、観光、医療のストック効果を最大化し、企業誘致や物流機能を強化。総事業費は約36億円を見込む。
南河内第2中学校トイレ改修は9246万円、きらら館改修は5991万7000円、公園施設長寿命化対策は5352万6000円、石橋駐輪場改修は5700万円、ゆうゆう館改修は4878万6000円、南河内東体育館屋根改修は4059万円。
下水道事業は35億8033万4000円(3・0%増)、水道事業は18億2163万7000円(4・2%増)。仁良川地区土地区画整理事業は4億1264万6000円(3・7%増)、石橋駅周辺土地区画整理事業は1億3453万9000円(3965・9%増)。