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群馬県高崎市

高崎市の23年度当初予算案

2023/02/11 群馬建設新聞

高崎市(富岡賢治市長)は10日、2023年度当初予算案を示した。労使会館建設等工事に7億5149万5000円、児童相談所建設等工事には7億200万円を計上。ともに2カ年で進める計画で23年度分のみの予算となる。業務委託は(仮称)豊岡経大大橋設計6600万円、豊岡経大通り線道路設計2550万円、井野川水害対策検討2000万円など。土木事業は烏川雨水3-3号幹線築造工事(第1工区)2億3700万円がメインとなる。

会見で富岡市長は「市の発展・活力の持続、身の回りの改善を予算編成の柱とした」と話した。一般会計の総額は前年度比1・3%増の1661億5000万円。普通建設事業費は207億8063万7000円で、対前年度31・4%の増となった。

労使会館建設事業は既存施設を解体し、新たに体育館機能を備えた会館を整備する。建設等工事費のほか、既存施設の解体工事費8400万円も計上。新会館はS造3階建て、延べ床面積約3866㎡の規模となる。実施設計は石井アーキテクトパートナーズ(高崎市)が担当している。

児童相談所は問屋町地内の敷地約8150㎡に新設する。新施設の延べ床面積は3200㎡程度を見込む。設計は石井アーキテクトパートナーズが受注した。

(仮称)豊岡経大大橋は国道406号と主要地方道あら町下室田線の間に新設。23年度は詳細設計を行う。烏川を跨ぐ同橋は上豊岡町と下小塙町をつなぐ橋梁。406号とあら町下室田線の間に新設する都市計画道路豊岡経大大通り線の一部区間に整備する。橋長約300m、幅員は両側歩道の2車線道路で、13・3mを想定している。豊岡経大通り線は豊岡経大大橋新設区間を合わせて1040mで整備。幅員13・3mの2車線道路となる。23年度は詳細設計を実施する。橋梁および道路の予備設計は冨永調査事務所(高崎市)が受注した。

烏川雨水3-3号幹線築造工事(第1工区)は23年度、陸上自衛隊新町駐屯地方面で216m区間の施工を計画する。φ1500㎜の推進管を泥濃式推進工法で敷設する予定。

このほかの主要事業は次の通り。

【井野川水害対策検討】

井出町と大八木町に跨る浜川運動公園拡張予定地内で計画する地下調整池の整備に向けた地質調査等を行う。最大貯水容量は約10万立方mを見込む。

【(仮称)高崎市民スポーツパーク整備】

阿久津町地内に整備する。区域面積は約41・6ha。野球場やソフトボール場、バスケットコート、サッカー・ラグビー場、パークゴルフ場、1周5000mのランニングコース、トイレ3カ所などを整備する。基盤整備工事がメインとなる整備工事に1億6590万円のほか、阿久津水処理センター(阿久津町730)付近に整備する進入路詳細設計133万8000円を計上。

【(仮称)豊岡新駅設置事業】

JR信越本線北高崎駅~群馬八幡駅間に設置する。駅前広場には一般乗降場、障害者用乗降場、タクシー乗降場、送迎用駐車場、バイク駐車場、トイレ、駐輪場の整備を計画、駅前広場は26年度の完成を目指す。駅前広場整備工事に9400万円、(仮称)豊岡駅前通り線道路概略設計270万円などを盛り込んだ。

【烏川かわまちづくり整備】

高崎産フルーツなど農産物のブランド化を図るため、地域や民間と連携し、榛名地域の果物を提供するフルーツカフェを整備する。設計に2700万円を計上した。

【連雀町地区優良建築物等整備】

連雀町交差点の北西側にあるスズメビルヂング(連雀町104)を含めた周辺の建物を解体し、新たにマンションを建設する。施行者は住友不動産(東京都新宿区、仁鳥浩順代表取締役社長)で、地区面積は3000㎡。23年度は補助金1億2100万円を活用し設計などを行う。

【学校体育館空調設備設置】

熱中症等の健康被害を防ぐとともに、災害時における避難者の生活環境の改善を図るため工事を行う。23年度は並榎中学校(並榎町60)、大類中学校(南大類町1455)、八幡中学校(八幡町1300-1)の3校を対象に空調設備を設置する。

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