さくら市は9日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比6・3%増の207億9000万円で過去最大規模。普通建設事業費は道路整備や施設長寿命化など住民福祉向上と地域活性化を主眼とし14・9%増の14億2076万円。新規は給食センター建設に伴う増圧ポンプ場や給水管布設工事、氏家小学校長寿命化改良基本設計。拡充事業に鬼怒川河川公園勝山パークブリッジの長寿命化工事、道の駅きつれがわのサウナ機械設備改修や用地取得、既存事業に産業団地開発のための候補地選定を盛り込んだ。(3面に予算額)
事業費は新規の給食センターに1億4746万9000円、氏家小に844万8000円を計上。中学校では喜連川中体育館長寿命化改良実施設計、氏家中や喜連川中の体育館への空調設備設置に伴う変電設備改修設計に1731万円を新たに盛り込んだ。
拡充の鬼怒川河川公園勝山パークブリッジに1億8300万円、道の駅きつれがわに1億3896万5000円、産業団地開発のための候補地選定に300万円を措置した。
道の駅きつれがわは繁忙期に不足する駐車場拡充のため新たに西側隣接地(4249平方m)を取得する。候補地選定では百目貫地区、河戸小周辺、工業専用地域の喜連川工業団地隣接地の3カ所に加え、適地となる新候補地の洗い出しや比較検討を行う。
このほか新規では防災行政無線管理事業に3億6041万3000円、準用河川改修事業に1700万円、市独自の河川監視カメラ設置に660万円、喜連川児童センター別棟の新設設計・工事に6175万8000円を配分。
防災行政無線管理事業は既存設備の改修に約3億円、防災情報配信機能強化に約6000万円を充てる。河川監視カメラは荒川、内川、五行川の3カ所に設置し、市災害対策本部の河川監視体制強化とともに住民への河川水位の情報提供を充実させる。
拡充事業は雨水排水対策事業に5400万円。浸水被害等の発生防止のため、道路側溝や雨水排水路を整備する。
既存事業では地方創生道整備交付金事業に2億7840万円、お丸山再整備事業に5268万4000円、橋梁維持事業に2795万6000円、勝山公園桜見本園整備に2400万円、あおぞら保育園民営化推進事業に300万円、氏家駅東地区溢水対策検討業務に230万円を計上。
地方創生道整備交付金事業の20~26年度総事業費は23億5200万円。市道と広域農道、一般農道を一体的に整備する。
お丸山は整備計画策定、平地林遊歩道再整備、アクセス周辺道路整備を予定。お丸山会議での活性化案などに加え、スカイタワー周辺の再生整備計画をはじめ新たな景観創出を目指すエリアも含めて「お丸山全山プロジェクト」として広く大きく新しく着手する。
桜見本園は芝張りのほか、転落防止柵を設置する。あおぞら保育園は24年4月の民営化に向けて園舎老朽箇所補修工事を行う。氏家駅東地区は全く新しい広い空間の創出のため、未来予想図となる基本計画の策定に着手する。
上阿久津台地土地区画整理事業特別会計は前年度比22・5%増の3億5260万円。下水道事業会計の資本的支出は0・8%増の10億794万3000円。水道事業会計の資本的支出は24・2%増の9億514万4000円。
上阿久津地区は換地処分や換地計画書作成、登記業務費などを計上。下水道事業では処理場の維持管理に係る経費、管路建設改良費など。水道事業では上水道改良事業工事費、給食センター水道施設整備、配水設備の維持管理に係る経費などを盛り込んだ。