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茨城県桜川市

総延べ床面積1万㎡/本契約議案は臨時か12月

2023/02/15 日本工業経済新聞(茨城版)

 桜川市は13日、基本設計に基づく新庁舎の概要を明らかにした。規模・構造がPC-S造(一部S造)4階建て、建築面積4788㎡、延べ床面積1万185㎡、高さ約22mを見込んでいることが分かった。今後は、佐藤総合計画・柴・河野設計JVが8月末までに実施設計を策定する。12月議会、または12月議会前の臨時議会で建設工事請負に係る本契約の議案を上程できるよう手続きを進めたい考えだ。従来通り、2026年月の供用を目指す。概算事業費は42億4000万円。

 建設予定地が、現在の大和庁舎(羽田1023ほか)を中心に、約2万1900㎡を有する。高台で地盤が揺れに対し強固である利点を生かす。周辺には、大和中央公民館や大和体育館などがあり、連携を取れるよう計画を進める。

 建築面積4788㎡には、新庁舎・東庁舎・渡り廊下・倉庫・二輪駐車場の合算。延べ床面積1万185㎡については、新庁舎・東庁舎・渡り廊下・車庫・倉庫を合わせた面積となる。建ぺい率21・9%、容積率46・5%で計画する。

 1階は、市民窓口(執務室)に加えて、コミュニケーションエリアとサポートリフレッシュエリアを設置。会議室や多目的スペース、休憩室、売店などを設ける。2階が業務エリアと位置付け、建設部・経済部・教育委員会などの執務室を設置していく。3階には総務部・市長公室・防災対策機能を集約。4階を議会エリアと位置づけた。

 また、1993年築の東庁舎(RC造3階建て、延べ床面積約1100㎡)では、大規模改修を予定。新築部分と一体的に使用できるよう整備していく。

 設計コンセプトには「地形に寄り添い市民と職員がつながる市庁舎『みんなの段(協働の場』」を採用。▽歴史を踏まえた行政エリアの再構築▽地形を生かした見る~見られるの構成▽山並みに呼応した風景・環境づくり-を特徴に挙げる・

 そのほか、山並みテラスを設けることで、筑波山や加波山、雨引山などを一望できるよう整備。さらには羽田山のもつ地形的な豊かさをつなぎ、未来へと引き継ぐべき新たな街の中心を創出することを目指すことを掲げた。

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