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群馬県河川課

堤防強化対策着手へ/年度内に詳細設計委託

2006/01/13 群馬建設新聞

 県河川課は河川堤防強化に向け、土木事務所を通じてボーリング調査等を進めている。新潟県の集中豪雨をはじめ、近年全国各地において中小河川の堤防破堤による被害が発生している。この対応策として、各堤防の浸透に対する安全性を評価し必要に応じて堤防強化対策を実施する。同課では、県内全体の堤防の安全性調査業務委託にあたり簡易公募型プロポーザルを採用し、建設技術研究所(東京都中央区日本橋本町4-9-11電話03-3668-0451)を特定、業務委託した。また、より詳細な地質状況を把握するためのボーリング調査が各土木事務所から委託されており、この結果を見て何らかの対応策が必要な箇所については、今年度内に各土木事務所ごとに詳細設計を外注し、18年度から堤防強化策を施工していく。

 今回の堤防強化は、県として初めての取り組み。近年の異常気象によって頻発する洪水への新たな対応として実施するもの。県が管理する67河川、377kmを調査した結果を踏まえて、築堤が高くかつ人口が密集している地域にある7河川、26区間、26kmを優先検討区間として抽出。土木事務所別では、前橋土木、高崎土木、藤岡土木、安中土木、伊勢崎土木、太田土木--の6事務所で、各事務所ごとにボーリング調査を委託。

 このうち、前橋土木事務所管内では、広瀬川外1(桃ノ木川)を両毛測量(前橋市西片貝町5-21-20電話027-224-3351)、寺沢川外1(同)を桜井測量設計(安中市鷺宮957-6電話027-381-2877)へ、桃ノ木川を三陽測量(前橋市天川大島町3-8-3電話027-243-6211)へ委託した。

 調査結果を踏まえて今後何らかの対策が必要な場合には、今年度内に所管する土木事務所から詳細設計を委託し、工事は18年度から実施する。



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