県建設部公営住宅室が進める伊那市西箕輪の県営住宅大萱団地建替事業で、住棟「A-2棟」建設工事がいよいよ発注となる。20日に開かれた建築住宅課の建設工事請負人等選定委員会で、機械設備工事と電気設備工事について入札参加資格を決定した。建築工事は3月16日予定の建設部選定委員会に諮られるもよう。公告は4月上旬の予定。
大萱団地は1963~67年に建設された平屋の市営住宅136戸と平屋および2階建ての県営住宅76戸が隣接しており、これを県営住宅大萱団地3棟72戸として建て替える。2019年度に国庫補助事業として新規事業化され、20年度にA-1棟24戸が竣工した。
A-2棟は当初、21年度の着工を予定していたが、除却する旧住宅のアスベスト処理対応などで時間を要し、工程を変更するなどして、ようやく発注のはこびとなった。
A-2棟の建設位置はA-1棟の西側。A-2棟とA-1棟の間にはエレベーターが設置され、この工事はA-1棟建設時に整備済み。A-2棟の計画規模はRC造4階建て、20戸、1308㎡。間取りは3LDK(約70㎡)4戸、2DK(約60㎡)7戸、2DK・小タイプ(約50㎡)8戸、障がい者用(約60㎡)1戸。設計はアーキディアック(松本市)。昨年11月には杭工事の入札を行い、西武建工(伊那市)が1億2400万円(税抜き)で落札した。
機械設備工事の入札方式は総合評価落札方式(工事成績等簡易型)。参加資格は管863点以上、県内本店、1級管工事施工管理技士配置。一方の電気設備工事は受注希望型入札を採用。参加資格は電気819点以上、南信地域本店。ともに発注規模は税込み予定価格1億6000万円未満。建築工事は部選対象で発注規模は同1億6000万円以上5億円未満。
ちなみにA-1棟の建設は、建築工事を岡谷組(岡谷市)、機械設備工事を長野日設工業(伊那市)、電気設備工事を伊藤電工(駒ヶ根市)が施工した。
なお、建替事業で最後に整備するB棟については、昨年8月に設計業務を発注。A-1棟とA-2棟の設計を担当したアーキディアックが23年3月20日の履行期限で進めている。
B棟の計画規模はRC造4階建て、28戸、約1900㎡。今回の業務には集会所(W造平屋建て約100㎡)、付帯施設、外構整備工事の実施設計も包含している。