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埼玉県狭山市

入曽駅周辺整備で駅前広場・駐車場・駅舎橋上化などを検討

1999/10/23 埼玉建設新聞

 狭山市は、入曽駅周辺整備に係わる調査を進めるとともに関係者と協議を行っている。

 対象となるのは、西武新宿線入曽駅東口周辺の約七・三ha。今のところ地権者一四八世帯への個別対応が中心で、これまで八年度に駅前広場や幹線道路の必要性と位置および各事業手法別の比較、九年度には駅前広場や幹線道路の位置について概ね方向性を打ち出し、事業手法を選択する段階に至った。

 このほど策定された「十年度入曽駅東口地区まちづくり調査業務報告書」では、駅前広場など施設の配置方針、それに基づくまちづくりの構想案が検討されている。

 駅前広場は将来展望から乗降客数を予測し、二八年式、四八年式、小浪式、小浪式(修正)の四つの算定式により必要面積を算出した。その結果、都市計画決定を行うにあたり最も算定結果が大きくなったものを採用することから小浪式(修正)の東口三、九六八㎡、西口三、一三五㎡が採用された。

 また配置について入曽駅の場合、駅前広場への接続道路を鉄道へ直接接続する直交型とし、幹線道路への取り付けは駅前広場の真ん中に接続する「振り分け型」と駅前広場の片側に接続する「旗竿型」の二種類が提示された。

 そのほかまちづくり構想案では、換地方式で入間川小学校を含む範囲(第一案)、含まない範囲(第二案)、用地買収方式(第三案)の三案を提案し、それぞれの特色・課題などが挙げられている。

 同地区には、バスが乗り入れられる駅前広場がなく、朝夕の通勤・通学時には歩行者、自転車、自動車で大混雑する状況となっており、駅へのアクセス道路・駐車場整備などが急務となっているほか、駅は駅舎橋上化など市街地を結ぶ自由通路の整備を検討することが「入間地区まちづくり構想」に位置付けられている。



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