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茨城県北茨城市

清掃施設解体に8億/普建費2年連続で大幅増

2023/03/01 日本工業経済新聞(茨城版)

 北茨城市(豊田稔市長)は2月27日、2023年度当初予算案を公表した。新年度からの新清掃センター稼働に伴い、旧施設解体事業費に2カ年継続費8億円を設定。旧磯原中学校跡地への公園整備事業には2億338万8000円を付けた。企業誘致に向けた取り組みでは、雨情の里スポーツ広場の解体工事費に1億円を措置した。普通建設事業費は20億5274万6000円。前年度比38・6%(5億7202万7000円)で2年連続の大幅増加となった。

 市では高萩市と共同で新たな広域ごみ処理施設(高北清掃センター)の整備を進めており、4月からの供用を予定している。稼働に伴い旧施設(延べ床面積3448・9㎡)の解体に取り掛かる。継続費の年割額は23年度=3億2000万円、24年度=4億8000万円。

 旧磯原中学校跡地への公園整備では、広さ3000㎡規模で休憩所(400㎡)や公衆トイレ(約20㎡)などを計画する。詳細については、設計を団建築設計事務所(水戸市)がまとめる。

 新たな工業団地整備に向けて、雨情の里スポーツ広場の解体に取り掛かる。同施設は敷地面積約11ha。工事は管理棟(W造、床面積159・82㎡)や多目的グラウンド(1面、2万㎡)、テニスコート8面(砂入り人工芝)、グランドゴルフ場が対象となる。工業団地にはデータセンター機能として、サーバーや電源設備などの設置を見込む。

 道路関係では、新設改良事業に1億7963万円を措置。下桜井線や松井線、中妻豊田線、豊田線等の整備のほか、ときわ団地排水対策、旧磯原中跡地排水施設の整備を進めていく。

 橋りょう長寿命化事業には3億830万円を充て、市内8橋の修繕工事および設計・定期点検を行う。トンネル長寿命化修繕では平潟地区1カ所が対象。工事費には2520万円を付けた。

 学校関係では、小中学校15校の特別教室への空調整備事業に1億7662万円を計上した。整備の対象となるのは、小学校が中郷第一、中郷第二、石岡、精華、明徳、中妻、華川、大津、平潟の9校。中学校は中郷、城北の2校となる。いずれも普通教室については整備済み。指定避難所として避難者の生活環境を整えるものとして取り組む。

 27日に開かれた記者会見で豊田市長は予算案編成について「安らぎと活力にあふれる北茨城の実現に向けて、子育て支援や教育環境の充実に重点を置いた」と説明した。

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