厚生労働省新潟労働局は、永井コンクリート工業(柏崎市)を障害者雇用に関する優良な中小企業に認定(もにす認定)した。2月27日には新潟労働局で認定書通知書の交付式が執り行われ、同社の永井義行社長に認定書が授与された。
もにす認定は、障害者雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みの実施状況などが優良な中小企業主を厚生労働大臣が認定する制度。県内の認定企業は同社を含めて7社目となる。同社では5人の障害者を雇用し、実雇用率は7・14%、過去3年間で採用した障害者の6カ月後の定着率も100%となっている。また、それぞれの工場に支援相談員を配置し、仕事内容を理解しやすいよう伝えるほか、さまざまな相談を受けるなど、働きやすい環境、体制づくりに取り組んでいる。
永井社長は、「適材適所で、個人の特技を生かし、生きがいを持って働けるよう取り組んでおり、今後も業界、地域、障害者本人が、ともにスキルアップができるよう努める」とした。
新潟労働局の吉田勉職業安定部長は、「中小企業における障害者雇用は課題。身近なロールモデルとして優良企業と連携し、広く制度を周知することで、障害者雇用の理解促進を図る」と今後の活躍に期待を寄せた。
【写真=永井社長(左)に認定書授与】