国土交通省は、越水に対して粘り強い河川堤防の実現に向け、技術開発に取り組む。3月中に技術公募を行う考えで要領案などを検討。対象は表面被覆型と自立型の大きく2タイプ。業界団体や民間企業、大学などからの応募を予定している。
粘り強い堤防は、越水した場合でも決壊しにくく、決壊したとしてもそれまでの時間を少しでも長くするなど減災効果の発揮させるもの。
公募した技術は、評価を行い個々の特徴を明らかにした「技術比較表」を作成・公表する。同表は、工事発注に際して発注者が各技術の比較検討に活用できるようにするもの。パイロット施工への活用を想定している。
公募の対象は▽表面被覆型▽自立型▽その他。堤防の粘り強さは構造全体で発揮する必要があるため、公募は一体的な「パッケージ」での提案を求める。
技術提案で求める性能は、既存の堤防性能を毀損しないで、越水に対する性能を発揮するもの。越水に対しては、越流水深30cmで、3時間の越流に耐えうるものとする。
応募対象は、各業界団体、民間企業、大学など。JVとしての応募(民間企業や大学等が共同)も可能とする。