菖蒲町は、圏央道インター周辺地区の整備を土地区画整理ではなく、都市計画法第34条8の2または8の4(産業系8の2、8の4)といった手法を用いて、民間活力で事業を進める方針を固めた。これら手法での開発可能性を調査するため第1期地区基本計画の作成を昭和(さいたま市、電話048-831-4828)に委託した。履行期限は年度末。
対象区域は、北側を町道6号線、南側は圏央道本線、東側が国道122号、西側を星川に囲まれた三箇、台地内。面積は28・08ha。町は、基本計画の調査結果を待ち、18年度以降の対応を決める。
統一した業種で用地契約を結ぶ必要のある産業系8の4を適用する場合、町は物流業を第一候補として考えており、県から許可を得る予定。また、同手法を用いる場合、開発面積は最大20haまでにする規定があるため、残る約8haの整備手法についても今後検討していく。
同地域の整備は、当初、区画整理事業で行う予定だった。14年度には、周辺地区の基本調査設計を昭和に委託。業務の中で、土地利用の再検討、区画整理設計、地質調査、開設調査などを進めていた。
一方、地域住民との協議の中で、区画整理事業を求める声があがらなかったため、他の手法を模索。9月補正で、同地区測量設計業務に計上した1000万円を今回の基本計画作成業務に当てた。今後、民間活力で仮称・菖蒲白岡インターチェンジ周辺地域の良好な市街地形成を図る。