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茨城県つくば市

概算事業費28億試算/上郷高校跡地の新競技場

2023/03/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 上郷高校跡地への陸上競技場整備を進めるつくば市スポーツ施設整備室は、基本・実施設計について2024~25年度の2カ年でまとめる考え。概算事業費はセミナーハウス整備や既存施設解体、道路拡幅工事費などを含め、約28億円を試算。27年度末の供用開始を目指し、24~25年度に基本・実施設計、26~27年度に建設工事を行う流れを想定する。

 基本計画策定支援業務についてはあい造園設計事務所(世田谷区)が担当。23年12月19日までの工期でまとめる。9~10月にパブリックコメントを実施し、12月の庁議において基本計画を策定する流れを想定する。

 候補地は上郷高校跡地で、上郷2494―3に立地。上郷小学校の西側に位置する。敷地面積は7万89・30㎡。校舎や附属施設が残る。

 敷地が市道3-2189号線を挟んで南北に分かれている。同路線(L300m)が狭あいであることから拡幅を検討しており、事業費として7200万円を試算している。また、受水槽の設置も視野に入れており、工事費は1600~3200万円を見積もる。

 敷地の使い方については、バスの乗り入れなどを考慮し、敷地北側に駐車場を設け、中央部に競技場を配置することが望ましいとの見解が示されている。

 施設整備後の修繕費について、完成から5年目に2800万円、10年目に6200万円、15年目には1億5000万円が必要としている。

 競技場は全天候舗装8レーンの400mトラック1面、サッカーなどの多目的利用を想定する天然芝などを整備する計画。観客席はメインスタンド1800席、芝生スタンド2500席を確保し、管理棟や運動器具倉庫も設ける。走路は第4種公認(第3種相当)とし、全天候型8レーンを設置する。

 管理棟には事務所、本部室、放送記録室、審判控室、医務室、多目的室(会議室)、トイレ(男女、多目的)、更衣室やシャワー室を配置。さらに、電光掲示板や夜間照明も配置。

 また、サブトラックとして利用できる多目的広場や散策路、屋外トイレ、セミナーハウスなどの整備を検討。駐車場は普通車708台、身体障害者用10台程度、バス23台分、駐輪場100台分を確保。

 また、敷地の一部が旧関東財務局所有であることから必要ならば不動産鑑定および土地購入などを検討している。

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