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山梨県建築士会

面白さや醍醐味を紹介/第6回山梨県建築士の集い

2023/03/08 山梨建設新聞

 県建築士会などが主催する「第6回山梨県建築士の集い」が県生涯学習推進センターで2月25日に開催された。会には県建築士会の会員や工業高校関係者などが参集。3部構成で進め、地域実践活動発表や、第21回山梨県工業高校生建築設計製図技能検定試験A級成績優秀者表彰式の審査報告、「建築士たちの一日の仕事とは」と題したトークセッションが行われた。

 冒頭に小林弘幸山梨県建築士の集い実行委員長が「建築士会員の日ごろの活動や建築士の仕事内容、2つの工業高校の取り組みを発表します。建築士の方々やこれから建築の道を志す方の参考としてほしい」とあいさつした。

 第1部では、各支部や青年部会、女性部会や工業高校の地域活動発表を行った。甲府支部では子どもたちを対象とした職業体験講座「建築士のしごと」を開き、自分が住みたい家をテーマに住宅の図面作成を行うなど、建築に携わるきっかけづくりの実施を報告した。

 甲府工業高校(全日制)建築科の取り組みについて同校建築科主任の森嶋真一教諭が、グループワークで進める今どきの工業高校での授業の様子や、「家族に車いす使用者のいるバリアフリー住宅の設計」をテーマとした卒業設計の取り組みを紹介。卒業設計について同校の生徒からは「暮らしやすさや不便さを調べて天敵な部分と住宅をつなげて、新しくて楽しい建築を挑戦しました」と感想を述べていた。

 第2部の第21回山梨県工業高校生建築設計製図技能検定試験A級成績優秀者表彰式の審査報告では、「採光・通風に配慮した若い夫婦のための住まい」をテーマに技能試験が進められた。受験者は52人中、合格の70点を上回ったのは18人で、合格率は34・6%。

 厳正な審査の結果、金賞には天野結衣さん(富士北稜高校総合学科建築デザイン系列)、銀賞は袋井咲良さん(甲府工業高校建築科)、銅賞には村上亜珠帆さん(甲府工業高校建築科)が受賞し、出前表彰式の様子が動画で紹介された。

 第3部のトークセッション「建築士たちの一日の仕事とは」に移ると、設計、構造、施工、木造BIM、法規・計画の各仕事に携わる5人の方々を招き、「建築の仕事の面白さについて」「資格試験(の勉強)について」などをテーマに、図面をモノにする醍醐味や、やりがいについて実体験を交えた話が進められた。


【写真=小林実行委員長、建築科の取り組みを紹介する森嶋真一教諭、建築の面白さなどをテーマに行われたトークセッション】

小林実行委員長 建築科の取り組みを紹介する森嶋真一教諭 建築の面白さなどをテーマに行われたトークセッション

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